いっぺん廻ってみ?

たりないものばかり

劇団朱雀復活公演@東京

待ってたよーーーーーーー!!!!が言える現場、おかえり。
劇団朱雀復活公演@東京公演、本当に本当に本当にお疲れ様でした!!客席も!!お疲れ様でした!!
昨日から岐阜公演が始まり、初日組は既に滅殺開墾されTLも戦々恐々としている中、遅筆なのでやっとこさ東京公演感想を上げました。優秀なレポマンいるし書かなくても良いかなと思ったんですけど、自身で思ったことをちゃんと記録に残していた方がのちのち便利だということを身をもって体感したので。

 

勝手に作った公演データ

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劇団朱雀復活公演 @紀伊国屋サザンシアター
(11/26夜、27夜、12/1昼夜、3昼、8夜、14夜、15昼)

入ったのは8回。‬本当はもっとぷらっと行く予定でした。
‪お芝居は、火消し→安兵衛→石松→火消し→火消し→石松→石松→火消し、の火消し4回石松3回安兵衛1回‬。
上の表を作りながら、何度も恋曼荼羅を見れていたのは土日入ってなかったからなんだなと気付く。土日に恋曼荼羅全然やってなくてびっくりした。代わりに夢芝居月の舟雪月花糸には当たらず、天城越えワダツミ春よこいのみ。

 

 

 

第一部

暗夜の心中立て(早乙女太一+ALL)
歌麿(早乙女太一)
※恋曼荼羅(早乙女友貴&早乙女太一)
曼珠沙華(葵陽之介)
かもめが翔んだ日(鈴花奈々+かもめ)
天城越え(早乙女太一)
夜桜お七(早乙女太一+ゆっゆや女性陣)

 


LIVE WIRE

いわゆる新感線でいうジューダス扱いのこの曲。まずこの時点で「朱雀おかえり!!」となる。サツジン性の高い音波を客の脳に直接ぶっこんで集団催眠をかけやがるので、負けねえぞ負けねえぞと毎回私は闘争心を向上させる。わたし、勝つ気なんですよ、この時点ではまだ。
前方のサブに入る時は物理的に耳が死んだ。バルト9で見るワカドクロ百人斬りよりやばい。最後席で聴くと心地良い。

 

暗夜の心中立て

…の前の創くんの前口上で5年前同様幸魂を流して、ああ朱雀に戻ってきたんだなと思わせて…からの花魁道中は流石早乙女太一、花魁の姿で人を殺す。わたし、あっけなく負ける。
椎名林檎ひっさげてほぼ全員総出でこちらを出迎えてくださっちゃうところに覚悟感じちゃったな。一発目に持ってくるものを花魁に決めた時、太一さんは何を思ったのだろう。今年頭にあった舞台SHIRANAMIの太一花魁が足運びや台詞含めなにもかもまったく刺さらなかったから、初日は正直安堵の気持ちの方が大きかった。良かった、朱雀の太一花魁は無事だった。
朱雀の群舞が大好きだとすぐ言ってしまうんですけど、群舞というよりフォーメーションのセンスが凄まじく良いから、お衣裳の配色もあいまって幕が開いたときのインパクトがつよすぎる。太一さん、人間を生けるのがうまいなぁと思う。人間生け花(決して盆栽ではない)生命の密度が渋滞している。だって、さぁ、錫杖二つと大傘と新造配置だけで自分にフォーカス寄らせてるんですよ?なんなの?
初日夜、正面の道中で了くんが、ふっと視線を横にそらしたのが愛らしくて今でも覚えてる。圧倒的手練れの中で唯一薫る新入り感。由緒ある家柄ながらあの世界に迷い込んでしまった了くんは、桔梗太夫に拾われて箱提灯として匿われているのかしらとかそんな話が頭をよぎった。だってあそこ了くんよりゆっさんのほうが先輩面してるじゃないですか。
あとみんな言ってるけど傘持ち熊倉さんの殺傷力がすごい。もう絶対普通の傘持ちじゃないじゃん実は〇〇ってつくやつじゃん!下手で見得切るところ、桔梗太夫の鬘で特定の席ではないと全部見えないところが尚良い。熊倉さん、保下田の久六子分@石松でも顔芸がすごくて、あれは怪人。

 

歌麿

‪5年前の私へ。5年後の歌麿は確定ガチャです!!!!5年前の私おめでとう!!!!
私の中でイントロ死といえばこれ。FINALとか正直これが本命ガチャだったふしある。毎回見られてるのなんでだと記憶がバグる。
殺傷力凸ってた昔の歌麿とは違って、たまにアレが入ってるところが膨らんでたりアレをアレするときに右手の指先がふと見えてるのが「にんげん…!」となったりしたり愛らしい所作増えてたり。
8日夜に最後で羽織を持つタイミングがいつもと違って、半海老反りになりながら羽織を持つところがすごいゾクゾクした。

 

曼荼羅(日替わり:色が舞う、夢芝居)

夢芝居にあたらなかった~。歌麿から恋曼荼羅に入るのが統一感あって好きだし振り同じとはいえ、一度くらい見たかったよぉw
今回これが一番のヒットだった。朱雀の狂犬から朱雀の伊達男にクラスチェンジしたゆっさん。立ちの兄弟相舞踊めちゃくちゃ見たかったんですよ。兄弟がそれぞれの個性でフェロモンふりまいてるのすごい笑う。
出だしで麻奈ちゃんとなおちゃんが出てくるのが朱雀のツートップって感じで好き~~!あと今回麻奈ちゃんがサイコーに好き。物憂げながらっょぃ表情が立ちの太一さんとよく似合う。暗夜と恋曼荼羅、だいたいあゆか麻奈ちゃん抜いちゃう。
この太一さん見て「女殺油地獄やってほしい」と初めて思ってしまったのが今回芽生えた新しい気持ち。

 

曼珠沙華
かもめが翔んだ

座長…じゃない、元座長のぬるぬる動く扇子、見てて癖になるのは今も昔も同じこと。しっとりと力の抜けた捌きに安心する暇もなく「ハ⤵⤵バ⤵⤵ライトが~」と続かなきゃ物足りない体にされてしまった。
かもめ、Bメロから拍手が付点になる客席の調教されっぷりに毎回驚かされる。あそこ私は二拍子で叩きたいので延々二拍子で叩いてました。
トミーのメイクでその日の外題がわかる…とかいう都市伝説があったのだけど、楽日思いっきり外したので都市伝説のままでいよう。というか奈々さん、そう奈々さん。だって奈々さん、FINALからずっと裏方やおばあt違った孫業務とかでお忙しいだろうにブランクあったろうにあんな嫋やかな踊りを見せてくださるなんて。これは川原さん(新感線殺陣監督)がワカドクロパンフで言ってることですが、元座長と川原さんは同い年。それを踏まえて見る父上母上の舞踊やばいけど川原さんもやばいじゃん、親枠。

 

天城越え(26夜、27夜、12/3昼)
春よ来い(12/1昼、12/8夜)
ワダツミの木(12/1夜、14夜、15昼)

春よ~は槇原版。
春よ~の振りが12/1昼と8夜で変わっててびっくりした。1昼は糸のような振りをしていたけれど8夜は羽衣を使ってて、あれは雪月花と同じだったみたい。
今回の糸見れてないんだけど、FINALでの振りと違うというので個人的には前の記憶が上書きされなくてよかったなという気持ちもあったりでもやっぱり見たかったなという気持ちもあったり。糸を初めて見た時、抜き身の刀身だった早乙女太一が客席全部抱くような包容力をもちあわせてんだ!?と文字通り魂消たんだけど、きっと今見る糸はまた全然違うんだろうな。
春よ~もワダツミも基本幼女なんだけれど、14夜のワダツミは「笑み」を張り付かせた顔でぞっとした。15昼のワダツミ、最後ふって笑った瞬間に暗転するタイミングと、背後のスモークの加減が「名画」すぎてオペラ越しに私は死んだ。

 

 


これは14年くらいのFCイベで、神質問してくれたフォロワーがゲットしてくれた情報。ワダツミ、本当にいいよね。

 

夜桜お七

今回の隠れラスボス。
太一さんがいろんなとこで武者修行した成果が一番出てたのがお七だと思ってる。歌詞ひとつひとつに表情が乗ってるんだもん…びっくりした。眉毛の主張が激しい。わかる。わたし鳥蘭の困り眉好き。
最近のお七姐さん手練れ感は半端ない。三幕の破壊神と戦わせてもお七姐さんの情念が勝つ。息をふと吐いただけで花魁道中同様、今改めてこの曲で舞ってる太一さんの心境を聞きたいなあ。

 

第二部

「火のないところに男は立たねえ」
かずきおじさん(自分から「おぢさんがんばっちゃうよぉ~」って言ったぢゃん!!笑)が朱雀に送るギフト。
めちゃ楽しみにしていたもののどういう役割りで来るかなと思ったら、中島かずきベストアルバムなのにきちんと朱雀ナイズされていて、朱雀版新感線を見せていただいてるようでそれはそれは大満足でござった。
これみんな思ったと思うんだけど、朱雀側がこの5年で芝居を底上げしてきたからかずきの脚本も台詞もまったく浮かない。この役を経て、令和にせつねの牛若が少し良い人になっていたら笑う。
賭場のシーンの叩く蹴るは朱雀あるあるな虚無なんですけど、あそこでそっとサイコロ仕込んでる次郎吉が見れるからしかたない。
かずきベストアルバム、「特に転ばぬ先の証拠隠滅」「ひがみしがらみほねがらみ」‬「‪役目が終われば姿を消す、それが定めの」あたりにかずきポイント100万点付いちゃってよせよせ柄じゃねえよと走り去りたくなる‬。一番好きなシーンは鼠が立ち回りって奥に消えたあと、同じ場所から半次と忠助が出てくるとこの絵。あそこプロメアで見た。決まってるじゃねえか、火消しだよ。

 

遠州森の石松~馬鹿は死ななきゃ治らない~」
‪桃さんの石松は健康に良いけど太一さんの石松は健康に悪い‬。回数入れば入るほど練度が増してしんどくなってく。
AJTでこの外題逃してたので初見石松が桃さん石のBRATS版だったんですよ。朱雀版(大衆)がしんどいしんどい言われたので覚悟していったらわりとマイルドで、太一さんと創さん脚色だからかな?とか思ってたんだけど、BRATS版なのになんでこんなしんどくなるんだ。それはべしゃり銀ちゃんの存在だったり奈々さんの啖呵だったり了さんの愛おしさだったりするんだけど、太一さんの演技って全体的に庇護欲わくんですよ怪獣なのに。

個人的にこのゆっさんが自由で好きです。かわいいよガッテンダー


「安兵衛駆けつけ・高田馬場の決闘」
まさか初回の一回だけしか見られないとは思わなかったw12日の当券50倍に勝ててたら見れてたのにw
蓋をあけたらこの話が一番各登場人物のキャラが濃い作品だったんだけど、朱雀ファン向けな配役があまりにエモすぎて、萌え話なのにまったく萌えられないという。朱雀特効強すぎ。
なのでもっかい見たかったな~。大阪楽やってくれないかな。
昨日もザワ!って一部なったけど今日もまさかのザワ!だったね!喧嘩屋安兵衛でした!

 

第三部

MATA(C)TANA(ALL)
お祭り忍者(了くん&男性陣)
東京ドンピカ(太一&トミー)
狂わせたいの(太一祐也&トミー&女性陣)
あゝ無情(友貴&女性陣&祐也創)
歳々年々(太一+後半友貴)
Fire Bird(兄弟殺陣)
光明(ALL)

 

MATA(C)TANA
まってたよーーーーーーーーーーー!!!!
まあこれがなきゃ始まんないよね!!!!またやれて良かった!!太一さんも朱雀もわたしもおまえたちもできて良かった!!
初日に有志さまが作ってくださったうちわ、思う存分振らせていただきました。
客席巻き込んで箱ごとステージにしてしまう太一さんが帰ってきたよ!!回を増すごとに太一さんのケモノが暴れてゆくレポを見るたび朱雀帰ってきたなーーとなってた。どちらかというと記憶がおかえりできてなかったの客席側だからな!

 

お祭り忍者
上手で客席あおりまくる桃さんに毎回惚れてしまうすじゃにーずでした。どうでも良いけどすじゃにーずの意味、3ブロック目あたりで気付きました。
新しいお客様が入ってくるたびにどんどん盛り上がってきた曲だったなあ。


東京ドンピカ
狂わせたいの
FINALから復活公演、確定ガチャとして残ったのが歌麿、mata©tana、そしてこの二つだったあたりマジでタイチサオトメフルコースなんだよな今回。ここまで来てやっと判明するタイチサオトメの本性。この後あの神事が控えてるんだからマジで気が狂ってる。
あゆ無双が大好きだった。あの早乙女太一を唯一跪かせることのできる17歳の少女…今は18歳だけど!


あゝ無情
ここまでしてもまだギラギラ系で行くとはおもわなくて「ついてこれるヤツだけついてこい!!」を久々に感じたよ…。提灯ミラーボール…クジャクの羽根…えっちなショー…俺は何を見たんだ……
マジであゆみさんしか見てない。いやだってあゆみさん、背がこんなにすらりとして、ぷっくりとしたほっぺたがすっとしてて、あゆ、あゆぅ………
さすがに1夜と楽日はゆっさん見てましたが。1夜キメかけてコテっとなったゆっくんそういうとこ!そういうとこ!
ゆっさん、どんどんフラミンゴがエクサイティングしちゃうたびに「カルナ(fgo)…」とか言っちゃってごめんね


歳々年々
Fire Bird
光明

いきなり気持ち悪くて恐縮ですが、兄帝の話をするんですけれど。

 

王子でも皇子でもなく帝という文字を使ったのは、今回の復活公演自体を統べているのが太一さんであり、代変わりも込めて…という印象でなんとなく呟いたんですけど思いのほか自分の中でしっくりきたので毎回使ってしまう。天下の最高の支配者、君主。たまに破壊神。
わからん。歳々年々からラストが、前より舞楽モチーフに作られているからより帝み感じちゃってるのかもしれない。紫のゆかり~は大地を駆ける義賊だった。馬乗ってたし。
じゃあ舞楽舞楽でも、早乙女だし神楽だろうな、神懸り的なやつかなうふふふふとか思ってたんですよねはじめ。ラスト2日で光源氏が頭中将と舞った青海波というひらめきを得たとき、確かにあれは二人舞踊だし、あれって確か兄である朱雀帝の為に朱雀院で踊られませんでした?あれ、ビンゴ?とか考えれば考えるほど楽しい。私が。勝手に。
兄帝が一人で祈祷をしていたところに弟皇子がすっと入ってくるあそこ、マジでぴったりシンクロすると何見せられてるのかわからなくなりますね。
合わせ鏡のところ、対話と継承という新しい概念を見せられて傅きたくなる。これまでのいろんな型が入ってると思うんですよわたし舞踊よくわからないから適当なこと言ってます


まあ兄帝の正体は神獣なので、弟皇子が地に引き摺りおろすためのFireBirdが続くんですけどぉ。火の鳥!!
歳々年々で兄が形にならないまま操っていた赤がだんだんと弟に継承されてゆくの本当たまらんのですけど、今回衣装描きにくいから全然おえかきできていない。
立ち回り前の舞で、太一さんが下手で一瞬両手をあげて踊るのがたまんないのだ。

12/1マチソワしてしまったばかりに太一さんのくずれから復活までを見届けたんですけど、

 


ソワレ光明ラストの謎の微笑みにそうですよそういうことしてくる男だよなーーーと死んでしまった。ああいうときのゆっさんって一気に呪いを体現してしまう…弟…。
‪あとラスト2日あたりで増えた鳥蘭のアレ、あそこすごく増えてるなと思ったけど楽の席センブロじゃなかったからそんなに把握できなかった…。ドセン大阪楽で絶対に見る。
アンコールについてはまーた長くなるんで気持ち落ち着いたときにちょっとまた後日付け足します。


ところで初日終演後に火災報知器鳴ったの覚えてます?

 

 

ゲキシネ鳥髑髏と推しのFCイベが重なった話

 

 

 

とりあえずゲキシネの話をさせてくれ。

 

 www.youtube.com

 

なんて初見に易しくない予告でしょう!! 

さて、鳥の話になると気が狂ったように劈くオタクが現れたのは4/5昼のバルト9。やっと暖かくなりかけた、コートを着るか着ないか迷うくそめんどくさい時期に、真夏の日差しと蒸し暑さと戦いながらステアラに通いつめた2017年夏のことを思いだしながらのバルト9。もうすぐ二年経つんですって…。


 いや鳥ゲキシネめちゃめちゃくちゃくちゃ良かったですね!!ね!!良かった!!でしょ!!?

 ゲキシネという確固たる作風が確立された今、「スロモがあるだとか場転カットがあるだとかグダグダ言わせねえ!!俺たちはその上の高みを目指す!!」という力強い意志を感じた。ゲキシネスタッフ側の戦いぶりを編集から感じた、さながらプロフェッショナル並のドキュメントゲキシネでしたよ。「このカットはどうしても必要なのか。時間との勝負だった。指定された枠で納めるためにゼロコンマ数秒毎に微調整してゆく。気の遠くなるような作業だった。(by橋本さとし)」みたいな ※これは妄想です。

 監督は番場秀一氏。アサおぼ。めちゃくちゃ有名なMV手掛けてるお方であられた*1
ていうか今回のステアラゲキシネ、シーズン毎に担当されている監督さんが異なるということをつい最近知りました。それぞれの特色を生かせる方が割り振られているのかな。

 鳥に関しては、MV監督ならではと思われる大胆かつクリティカルなカット割がとてもインパクト強くて。スロモもできる限り減らしてたと思うんですよ。花のスロモも意味あるものが多いなと思ってたけれど、鳥も入れる法則がありますね。
 あと登場人物の視線の先を繋げる細やかなカットが増えてこちらの視点をも誘導してるのがすごい良かった。蘭の素笑いがなくなった代わりにその後の心の揺れを太夫と捨の目線カットを入れてたり、無界襲撃でガールズに手を置く蘭のシーンが全景になった代わりに人間五十年を言った後太夫を見る顔を抜いたり、一瞬抜かれる算盤とか。

 WOWOWがソワレ主体だったのに対してゲキシネは半分以上がマチネだったと思う。
 ステアラ髑髏城共通項の一つとして、ゲキシネWOWOWも映像素材はライビュ(鳥の場合は2017.7.31)時のマチソワ映像を使っているのですが、ここまでマチソワ混同させるものなのかとビックリしてます*2
 贋鉄斎ルームなんてマチネのボケのあと一瞬でソワレに切り替えてない?口説き前後もマチソワ乱れ撃ちな気がする。なんならソワレ映像にマチネ音声入れてる気すらしている。わざと口の動きと音声をずらすことまでしてるんだからその可能性大いにある。

 とかなんとか、各々の収録画の更に良いところを厳選させて見やすくしてくれたので、ショーアップした為になかなか登場人物の心情を慮るのが難しかった鳥髑髏が、番場監督の徹底的な補完解釈により明確に伝わるようになってた。
 特に天魔のルサンチマンと兵庫の哀愁と太夫の怒りが強く出てて、いやまじで本当…蘭兵衛が地雷無自覚男ですまんな…という気持ちになってしまった…。でも天魔は最後蘭に一矢報いたじゃん…無界襲撃でヒャッハーしてた月蘭と違って無界襲撃で苦しんでた鳥蘭にその報いは酷いじゃん…え、やっぱ鳥蘭かわいそうな人なのでは…?
 やーーー鳥……わたし鳥の関係性大好きです…。天蘭と他の七人のコントラストがしっかり分けられているから、天蘭は天蘭で確立された上で、他の七人の泥臭い「髑髏城の七人」の話になってるし、「華やかさ」という化けの皮が剥がれるふとした時に、捨天蘭の嫉妬と憎悪の関係性が浮き彫りになるのがたまらなく虚しくて好き…。あと女子が精神的に強いのホントたまらん好き。太夫はすぐ男に殴りかかるし沙霧は頭脳派だけど血を見るのは嫌いなのとかわかりやすくなってて。鳥は一人一人がきちんと一人で生きていられるから好き。力もなく信じることしかできない民草達が、信じることで憎しみに覆われていた捨を救う話。だからこそ、その生きる意味を失った物語後の方が心配。沙霧、捨を頼んだよ。すっかり忘れてたけど、鳥のテーマって「怒り」なんだよね*3

 はあ…鳥ちゃんに感情の行間がある……しゅてき…

 

 閑話休題
 これはただの蛇足で推測なのですけど、ゲキシネ編集が映画風に寄せていてステアラ演出をオミットさせていた理由は、ステアラ一発目ということを加味しても機構の使い方はやはりぎこちなかったし、初めてだったが故にライビュの撮れ高が少なかったからなんじゃないかな。だって兄者の走馬灯はあんなに綺麗に入ってたもの。だから機構もスクリーンも使いこなしてた風髑髏がゲキシネでどう編集されてるのかめちゃくちゃ楽しみなんだよね。風の黄泉笛ステアラ以上にばんばん映像加工してほしい。
 あ、あとこれも蛇足。今んとこ計4回、新宿→品川→品川→新宿で見たんですけど、箱のクオリティはそりゃ新宿が強いんですが品川の客席が毎回あったかいの。花もそうだった。ゲラが多い。早く応援上映がしたい。


 というわけで、不思議なことにゲキシネになってより情報量が増えちゃった鳥ですが、好きだったカットがなくなるところも散見されました。なくてちょっと残念だったなーー!というとこ!!‬
 ‪花にはあったゲキシネならではのオープニングクレジットがなかったーーーー!!あれ「ゲキシネ見てるーー!」という気持ちになれて嬉しいのに…。でも確かに入れられるタイミングがないし、そうなるとあのオープニングクレジットは修羅天魔までおあずけなのでは…?‬
 それから歌や音響が全部微調整されてるせいか音声と口の動きが合わない時が時々あったのはちょっと気になった。効果を狙ったものもあったけど(ex.少吉の雄叫び)
 黄泉笛で亡霊になった太夫とか、「仕方ないよね!そう見せたかったんだよね!時間がないから間奏ないもんね!」とニコニコせざるを得ない。
 ‪あ!!天魔については結構言いたいことがある(笑)!というより場転をオミットさせたゲキシネの最たる被害者が、シーン終わりの台詞が多い天魔王様なんですよね。でも台詞を奪われて悲しそうな顔する天魔王さま入ったから仕方ないかな〜〜えーーでも側転も夢見酒くんかからの脱力も扇バサァも入ってないの物足りない(笑)!天魔だってイグザクトリィばかり言うだけじゃなくて小姓時代の名残を匂わせる仕草結構してたんですよ。イグザクトリィばかり言ってたけど。これは予想なのですが、月は捨に夢見酒飲ませた後の天魔の「さぁ始めよ、天魔の宴を」は絶対カットされると思う。

 編集にだいたい意味がわかる、と言いましたが、まあやっぱり腑に落ちないところもあります。
 特に一番最後、沙霧の「もう、決めたんだ」で振り向かせて終わったのは確かにカッコよかった!カッコよかったんだけど!でもあの後の「待てよ捨之介ーー!待てってば!」と追いかけている姿を知っている身からすると、寂しいという気持ちを覆い隠すことはできない…!でも!ああいう想像を残した終わり方もかっこいい…贅沢な文句だな…!
 でも贋鉄斎ルームの捨の玄翁で終わるオチだけはそのまま取っていてほしかった…(笑)「大丈夫かーー!」って声は入れてるんだから影ぐらい入れても…(笑)
 黄平次を切り捨てた蘭への太夫の呼びかけが「蘭兵衛」と呼び捨てになってた理由はまだ考察中です。やっぱりその次の「蘭兵衛か、お前にそう呼ばれると〜」への繋ぎだからかな…。
 天蘭の渾身のコケはねぇ、たぶんねぇ、2人セットで撮れなかったんじゃないかな!!!!!?!?
 たぶんあそこでボケるなんてカメラ知らなかったんだよ。殺陣映すだけで精一杯だよ。ライビュも蘭だけ映ってたし不可抗力。天蘭が悪い*4

 あと鳥蘭の最期をスロモにしたのは絶対兄者のせいだと思ってるので兄者はその場でグルグルバット100回回ってください!あそこは!WOWOWを見ます!‬

 とまあそういう話も尽きないのですが、結局WOWOWWOWOWの良さ、ゲキシネゲキシネの良さがてんこもりに差別化できててどちらも美味しい内容になってて、ライビュ映像をこんなに贅沢に料理してくださってありがとうという気持ちには変わりません。エンドロールのカテコ映像で、太一さんと葉月ちゃんが談笑しながら出てきたの抜いてくれたのにもブチ上がったし。熟成に熟成を重ねた大楽付近の鳥ちゃんは、きちんと記憶とレポに残ってるし。
 日替わりアドリブは、ゲキシネがマチネでWOWOWがソワレです。風月も変わってたりしたら面白いねえ〜。

 

 

 

というわけで鳥ゲキシネの感想でした!!!!
ハーーーすっきりした。七月に東劇で見れるのが楽しみすぎる。

 

 

 


 ここから先はおまけ。ゲキシネ初日の夜になぜか鳥蘭に再会しちゃった話です。
何故一つのエントリーに長々と書くかというと、私の中では二つ合わせて不思議体験のセットだから。

 

 時は4月5日、鳥ゲキシネと推しのFCイベが被った我々はゲキシネからFCイベのはしごを断行しました。あ、推しって早乙女太一なんですけど。しかも場所はクラブex。そう、隣のTjoyで今日からゲキシネやってる。しかも1週間限定上映(当時)。何故そこにぶつけた。
 告知時から「もうファンイベは鳥ゲキシネ鑑賞会で良いんじゃない?」とかふざけて言ってたら、なんか太一さんが鳥蘭(第三形態)コスで淡雪の恋踊り始めたんですよね。

 簡単に説明すると今年のFCイベは前半が女形メイクからの舞踊、後半はトークと客席Q&Aでした。ちなみに去年はトークQ&Aなしで前半のメイク舞踊部分をガッチリ見せる摩訶不思議なものでした。太一さんらしくて好きでした。今年のイベも始まるまで何するかを誰一人知りませんでした。
 太一さんがやることは毎回ビックリ箱なのでうまく説明できません。観に来たらわかるので観に来てください。朱雀も観に来てください。*5

 

あ、鳥蘭第三形態ってあれです。捨之介滅多打ちにするとこ。

???

はあ???

 

いや、はあ????????


ってなるじゃん????
 おかしいなぁ、さっきまで大画面の中のいた人が似たようなお衣装着て曼珠沙華テーマの曲で舞っている??というかいつものお衣装は?あの紅白のかつらは?というかどこからその衣装調達してきた?
 界隈ですぐさま始まる衣装鑑定。朱雀のことだから似たようなものを自主調達できたんじゃないかと思ってたら、

m.ldh-m.jp

 偽鳥蘭の数珠本物だったとのことでたまげました。推しが強い。
 正直なところ、中の人が演じた役をその作品ではない違う場所で、誤解を恐れずに言うと、私用で使うことがあまり得意ではない人間(オフショもシリアスな舞台ほど心の臓がキュッとしちゃう)でして、今回まさか太一さんに限ってそういうことするとは思ってなかったので嬉しさよりショックな気持ちの方が強かったんですけど、新感線のどえらい方達が関わってくれてた上に、バレ勧めてくれたのがそのどえらい方達様だったとのことで秒で五体投地しました。太一さんも粋な計らいをしてくれてありがとう…。俺たちのマネさん教えてくださってありがとう…。本家本元様が背中押してくださったなら大の字になって喜んじゃうねでも推しのことをあまり甘やかさないでくださいけむり楽しみにしてます!!

 しかもこれFC2日目の夜もやったので必然的に2日連続でゲキシネ鳥蘭→中の人がやる偽鳥蘭→中の人がやる偽鳥蘭→ゲキシネ鳥蘭をはしごしてしまったわけで、へーーーーゲキシネって3Dホログラムになるんですねーーーーという気付きを得ることができました。なんて体験だよまったく。
 あとQ&Aすごく楽しかった……。Q&Aが初出話多かったから話が新鮮なうちにゲキシネにも挑めたので、結果的にすごいタイミングで双方楽しめました…。以下は4/6夜の部Q&Aの髑髏城ネタレポ。質問者さんみんなお話が上手くてすごいなぁ〜。神様は客先にもたくさんいらっしゃいました。

 

 

髑髏関連Q&A(4/6夜の部)

 Q. 殺陣をしていて楽しいと感じる人、やりがいのあると思う人は誰ですか?たとえば未來くんとか、友貴くんとか、そのような人はいますか?
 A. (即答で)おっしゃるとおりそのまんまその通りです、友貴と未來さん。(客席がおおお…となる)


 Q. 月髑髏の天魔王のキャラがだんだん変わっていったことについて。
 A. めちゃくちゃ長くなるなぁ〜(笑)
 まず「人の男」がいて、「人の男」が天魔王を作って、鎧を剥がされてまた「人の男」に戻るのが月髑髏。天魔王になろうとしてなりきれなかった男だから、例えば公演中盤で「天魔王が完成されてきちゃったな」と感じたらわざと崩した。軸は変えずに、壊しては作り直しを繰り返していた。これまでの髑髏城の中でも最弱にしたかった(この辺は会報でもかなり踏み込んだ話あり)。
 稽古時、下弦の鈴木さんの天魔王を見て、「そうくるならこっちは違うものにしよう」とも思った。始まってからは(下弦は)観に行ってない。行った人(上弦キャストで)いたかな?わからない。
 でもまず未來さんの天魔王を取り除く「作業」から始めなきゃいけないのが大変だった。何をしていても背中にいつも未來さんの天魔王が棲みついているから、意識してなくても引っ張られてる気がしていた。千葉(哲也)さんと飲んだ時に相談したら「それでいい。同じものをやっても太一は太一なりの色が出て違うものになるから」って言ってもらえたけれど、いのうえさんに「いのうえさーん、僕未來さんにひpp「引っ張られてるねー!」って笑われた。(いのうえさんが忙しいため)いのうえさんの指示はほとんどなかった。


 Q. 月髑髏で大変だったことやハプニングは?
 A. ハプニングはいっぱい。
 最後の一騎打ちは過去最高に段取りが多いシーンだった。剥がすのは自分でやっている。鎧の留め金のカラビナを自分で外さなきゃいけなかったから、もう途中から外しのプロになっていた。早く外しすぎて福士くんがびっくりした時もある。
 他化自在天を叫んで戦ってまた離れて台詞言って殺陣して、の繰り返しになる。たまに福士くんが「夜摩天!」て叫んだあとにまた「夜摩天!」間違えて言っちゃってた時は、「夜摩天今終わったんだけどな?アレ、またやるの?もう外しちゃったよ、ないよ、巻き戻せないよぉ」って思いながらやってた。
 最後の自害するとき、1番細くなった剣を掴むはずなのに、ガシッと掴んだらめちゃめちゃ太くて(伝説の前楽の話)、「えっこれ刺さらなくない?太くない?違和感が出ちゃうじゃん」ってなったので、いつもより大きく振りかぶってからズゥゥゥゥン!!って刺したこともあった。


 Q. これまでで1番楽しかった役と、1番印象に残ってる役は?
 A. えーーー(悩)
 去年でいいですか?去年、俺何したっけ?
 楽しかったのは鳥髑髏ですね。最初から最後までずっっっと楽しかった。そういうのはなかなかない。 ※鳥髑髏は去年ではなく一昨年。

 

 

 こんな感じかなあ。6日マチネは参加してないのですが蘭の台詞間違えて言っちゃったりしたという話が出たようです。

 はーーーーーよし!!!!これで思い残すことなく偽義経長野大楽に気持ち迎えるぞ!!!!観劇の刃を松本に向けます!!!!待ってろ奥華!!

 

 

*1:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%95%AA%E5%A0%B4%E7%A7%80%E4%B8%80

*2:ちなみに蒼の乱のマチソワ違いは蒼真のかんざしの長さの違いでわかるらしい

*3:敵は関東髑髏党・鉄騎兵二万。滾る怒りよ――大いなる宙を舞え!https://www.tbs.co.jp/stagearound/toridokuro/img/ad_flyer2.jpg

*4:ちなみにあのコケの発案者は成志さんだったみたいです(出典:太一さんFCイベ4/6昼)。

*5:今年の11月からやるよ!詳細は後日!

冥界の中心で偽義経冥界歌がすっごい良かったと叫ぶ

生きているのか、いないのか。死んでいるのか、いないのか。
我々は、新感線のことを信じているのか、いないのか。

 

修羅天魔終わってからここ閉店させてましたが偽義経初日があまりに良すぎて即シャッター開けさせていただきました。

いやぁ、これまで朧が新感線最高傑作と言っていましたが、それに及ばずとも引けを取らないものを観てしまったという気持ちでいっぱいです…。
朧が闇のかずきの傑作なら、偽義経は光のかずきの傑作なのでは…?
見ろとか見ないとかじゃねえ!!ここがすげかった!!!!!!!というためだけのエントリです。ここまで見ちゃってまだ偽義経見てない人は騙されたと思ってフェスティバルホールに行って。もし本当に騙されちゃっても大丈夫、それ以上に主人公騙されまくってるから大丈夫。いいから黙って全人類偽義経見て。

 

 

 戯曲がすごい。

さて冒頭の話に戻るのですが、新感線のことが大好きだけれど決して信じきってはいない猜疑心のたまねぎだった我々、フェスティバルホールに向かう道行でさんざん予防線貼りまくってました!初日開幕前特有の戦々恐々とした緊張感嫌いじゃない。
個人的には斗真りょうさとっさんには絶対無敵の安心感を持っていたしゆっくんさん(早乙女弟)もいるしかずきの新作は普通に楽しみだったので割と遠足気分だったのですが。そもそも胃が痛くならない舞台の時点で最高ですね。推しの舞台はいつも胃が痛くなります。夏秋公演すでに胃が痛い。
話がそれました、そ!し!た!ら!!
中島かずきが襲来した。
ステアラの遠心力が戯曲に吸い込まれてた。一幕から盛り沢山な超スピード展開、登場人物全員癖強すぎ、振り回される主人公陣営、根無し草と渡り人の出会い、ひっくり返される大義、何が敵で誰が味方なのか、正道も邪道もわからない、そもそも仲間など一人もいないのかもしれない。
でもここまでなら今までもよくあるかずきじゃないですか。あーはいはいこれかずきあるあるじゃん?
違うんだなぁこれが!!!!!!!!!!
ここからなんですよ!!!!!このお馬鹿主人公、なんと挫折した自分を受け止められる!クソデカ感情を人にぶつけない!!馬鹿みたいに突進するわけでもなく「それが俺なんだ!!!!」と開き直るのでもなく、いきなり説教垂れるでもなく、馬鹿なりの答えを見つけちゃう!!自分を見つめ直す素直な心がある!!そうなる伏線が張られている!!そこからまた新たな展開を持ってこさせるから、二幕は怒涛とか洪水とかそれどころじゃない。襲来です。かずきが襲来しております。我々その場をしかと見た。
なんでこんなに興奮しているか。きっと新感線ジェットコースターが帰ってきてくれてうれぴーーーんだ。ステアラはすごい体験を提供してくれた代わりに、大切なものを喪っていたから。
しかし力技稼業にほんの少しの知性を振りかけてこんなチート戯曲を作ってしまってかずきの余生は大丈夫なのだろうか。このネタ出し始めたの風髑髏の時なんですって。流れてくる月稽古状況に阿鼻叫喚してた時期にこんなことしてたんですね…そっか、そっかぁ…。

ホール入る時に我々の真後ろを緊張した面持ちで歩いていたかずきへ振り返って強く強く握手したい。めっちゃ怖かったん正面から合流してくるかずき。

 

 

 生田斗真をはじめとしたキャスト陣が全員すごい

かずきの戯曲ってあてがき故の怖さもあって、結局その人物とキャラ像が少しでもズレていたらちょっと残念なことになるじゃないですか。
今回の偽義経が諸手を挙げて褒め称えられるのは、かずきがキャスト全員の魅力と解釈をがっちり掴みながら置いた駒の配置の妙だと思うんですけど、翻ってあの偽義経を偽義経たらしめた生田斗真の全部がすごすぎた。
彼の凄さは今更私が語る必要も権利もないので省きますが、顔も姿も言葉も立ち回りも歌も雰囲気も全部武器にできる陽属性な役者さんの、こんな素敵な舞台が生まれる瞬間を目にしてしまったから観劇はやめられない。
そういえばVBBを観たのは花髑髏キャストの役名が判明する前日だったなぁとふと思い出したりして。
ステアラ期の前後が斗真の新感線に挟まれてるのエモエモだなぁ。新感線は元に戻ったんだなぁとひたすら感慨深かった。
だけじゃなくて!これまでのご褒美と言わんばかりに劇団員大活躍なのがすごい!そもそも劇団員揃ってるだけでも(けむりはカナコ聖子さんも合流して大家族)いつもの安心感ぱないのに、大黒柱さとっさんの野獣性を愛嬌を持ち合わせた無敵の渋さに屋台骨じゅん圭哉の安定感、まさかのイロモノ枠粟根まことにいつもより少し強くて頭の良いゲスサンボ、さくらちゃんの独特な雰囲気とスモーキーボイス、んでもってゆっくんさんが斗真とシンメですよ!!!!ねえねえ、シンメよ!!!!
そしてあとで書きますがりょうさんがほんっっっと良かった〜〜ああいう女性像が見たかった〜。

 

 

 いのうえ演出がすごい

のは世界の常識ですが、そこじゃ⤴な⤵い⤴。
暗転してる時に下手から上手まで役者走らせなくても良いよ!!!!!客席の代わりにスクリーン映像回さなくても良いよ!!!!!
たぶん一番走らされていたのは中山優馬くんなんじゃないかな。
なんといっても隈取!!!!
今回歌舞伎っぽさを強調しているって書いてあったので「いつもじゃねーか」と笑ったんですが、隈取ギミック投下された時にうわぁぁぁぁぁぁぁぁと立ち上がりそうになった。それまでどの陣営が倒されるべき存在なのかがあやふやだった境界線が、あの陣営が青色の線を引いて現れた瞬間に倒されるべき悪として線引きされた。あの様式美をこうやって使うのかと膝を打ったし、頑なに偽義経冥界歌に送り仮名をつけることを拒んだひでのり神の心意気を感じた。本格的な見得も多かったよね…ゆっくんさんまであんなにおいしいことばかりさせていただいて…39…。
あとね、ラストがね、泣いたよね。今回はそうやって終わるんだね。ラストで最後まで取っていた生田斗真の一手を使うんだね。
新感線はやっぱりこういう、この役者でしかこの作品が成立しないという、たったひとつの宝物になるのが好きなんだな…うん…。

 


 女が強い

黄泉津良すぎんかぁ〜〜!!!!!!!?!?!!?
くくり良すぎんかぁ〜〜!!!!!!?!!?!?
蝦夷の巫女たち良すぎんかぁ〜〜!!!!!!?
蝦夷系の踊りや黄泉津の第一形態があおらんの巫女たちを引き継いでいるのに感動したの。あおらんの巫女達の踊りやデザイン大好きだったので。
なんかすぐマレフィセントになっちゃったんですけどね。
えーーーーーーーーりょう良すぎん?りょう超良すぎんか??花太夫が栄子の次に好みだったんで贔屓目もあるんか?かずきが描く女ってこう結構都合のいい男社会の女ばかりでその傾向はあおらんでさえ払拭できなかったのに、このりょう解釈すごくない?これまでの男共蹴散らしたぞ?ていうかメタマクであれだけ愛妻家やらせておいてアテガキされるとあんな男になっちゃったさとっさんしんどくない???私は戦いあうツガイがめっぽう性癖なので今回の夫婦は大好物ですが、結局かずきの男女はうまくいかないしやっぱりかずきは自立した女にさえ厳しい。
ていうかくくよもまったなしなのでくくよもください。
ただでさえあんな描写にオタクは弱いのに、新谷さんのキャラもあるかもしれないけれど、これ来年カナコさんやるんですよ!?あおらんでミズチだったカナコさんがやるんすよ!!
百合があるかずき作品は傑作なのかもしれないという気を感じた。政子とおかめもよかったじゃん。あそこも百合やで。絶対百合エンドやで。
くくよもください。

 

あともいろいろあるんですけど!衣装がやっと落ち着いたものに戻ってくれたとかあんなに光ってるのに上品に見える冥界衣装とかゆっくんさん二幕の髪型の殺傷力やばいなとか監督最後まで死ななかったすげえとか!!いろいろあるんですけれど全部ひっくるめて

新感線のこと、信じてて良かったーーーーーー!!!!!!!!!!これからも信じます!!!!!!!!!

 

 

なのでけむりの軍団のことはいったん忘れたい。

えっvac先行始まってるってよ!!!!☟

www.vac-info.jp

 

 

ONWARDpresents 髑髏城の七人season花鳥風月極 総括感想

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終わってしまった……

終わっ……

 

 


てねええええ!!!終わってねえぞ!!いやったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
デリバリー髑髏城!次回は回るだけじゃなく動いて欲しい。
花はじまった時とか一年後どうなってるのかわからないとか散々言ってたね…新感線初の花ライビュにドキドキしたり風キャストに叫んだりしていたね…みんなみんなよい思い出です。
どうせ書いてももう馬鹿みたいな内容しか書けないので、ひたすら幸せだったーーーー!!っていう自分の気持ちをぐだぐだ垂れ流してます。良いも悪いもくそもないので、どうしても暇だって時に読みながしてください。

 

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まだ何もないころの関東荒野。

 

最近、自分がかなり運命論者だったことに気付いてヒェ~~ってなってます。運命、大事。宝くじに当たることも大事。買ったこともあたったこともないけれど、そのくらいの価値が豊洲に舞い降りてた。
そもそも豊洲に新感線専用の劇場ができるかも?とかいう話が2016年始めに出てたことは知ってたんです。
これはもう自慢でしかないんですが、豊洲は元々生活圏内です。本当だったら嬉しいなぁ程度に感じていたところに飛び込んできた2016.6.27 am4:00。その身近な場所で、私が数年ドボンしてる新感線の、一番の沼の髑髏城が、何故か一年三ヶ月も、何故か回る。
???
ロクテンニーナナ。雪は降ってないし昭和時代でもない。

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2016年11月ごろのバブステアラちゃん

それから忘れられないのは2017年1月1日と2017年8月10日ですね。前者は夏が終わったら死んでも良いと思ったし後者は夏が終わっても生きなきゃと思った。2017年年明け早々発表された鳥キャスト、朝日新聞一面にデカデカと載った花広告の下に並んでてね……。

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コレ。
髑髏城にハマるのは運命だったんだ。私はそこに通わなきゃいけないしついにその時がきた。時は来た。そして幸運にも自由に使える時間とお金と余裕がたんまりあった。
というのは半分冗談で、花鳥風月が決まったときに当然推しは出ると信じてたし百合子にも票入れなかったし花鳥風月期間割振なんとなく目星つけたりしてある程度の下準備はしましたね。沼は落ちるものですが運命は作れるもの。
唯一の失敗は月上弦初日に一年以上前から絶対に外せない仕事を入れてしまっていたことです。しかもよりによって豊洲で。ははは運命だわ。なんなら窓からステアラ見えてましたよ。
あれだけはしくった。悔しかったから抜け出して車走らせてパンフとマステだけ買いに行った。その時映像に流れてたのが、三浦蘭が「俺の三途の川は血まみれなんだ」のシーンでした。ほら運命ぢゃん;;!!!!
ヤマ張ってたところが幸か不幸かなんとかなく当たったお陰で風は2回しか観れてないし修羅天魔も6回しか見れませんでしたが、準備期間含め(笑)この一年半は髑髏城のためにあった私の人生だし、すごく充実した一年でした。
そもそも私は推しがいるとはいえ特定の追っかけをした経験もないし熱烈な観劇ヲタクでもないしいろんな分野のステージを浅くつまみ食いしている人間だったので、今回初めてこうやって箱推し?ができたこと、純粋にワクワクした。ドキドキがキラキラしてワクワクしてた。あと歴戦の現場戦士のおかげでスキルと経験値がめっちゃあがりましたね。ノードクロ、ノーローチケ。


さて私の話はそんなものにしておいて髑髏の話なのですが、正直、初めは花鳥風月それぞれが修羅天魔くらいまったく違うものになると思ってました。修羅天魔くらい変えてくれても良かったのにと今でも少し思ってます(かずきが死ぬ)。はじめの段階で主役が変わることもあるって明言されてましたしね。まあ、蓋を開ければ確かにその通りだったんですけど、修羅天魔とかいう後出しジャンケンは当時知らなかったからね!!(笑)
それはともかく、大枠がしっかりしているから全部まっっったく違う趣向で楽しめたことがすごい嬉しかった。
楽しむって努力と戦いなんだなぁー。それがステアラちゃんから教わった一番のこと。楽しもうと思えばみんな楽しめるし人様に甘えてちゃ楽しめないわ。努力も楽しみのひとつなんだわ。

 


season花 キャスト発表2016.9.8 上演期間2017.3.30-2017.6.12(全85ステ) ライビュ2017.5.15
修羅天魔から入った方が髑髏城花鳥風月ゲキシネを見るとしたら、やはり小栗捨リベンジ髑髏であり、ステアラこけら落としとして手堅く花のあるキャスト陣営で固め、勧善懲悪を極めた花髑髏から見ることを薦めると思う(wowow順次放映だからその流れになるのだろうけど)。
ワカの呪いからよくここまで明るく健康的な髑髏城が再建されたなーと思いました!小栗捨えらいぞーー!!ワカであんなに薄くて細くて死に真っしぐらだった小栗捨がこんなに…みんなに支えられて…沙霧が大正解すぎて…。
ステアラ初出航だった為に、内容よりあのステアラの構造に気がいっちゃったり間口が狭かったり演出だったりに座席だったり座席だったり座席だったりに意識が向かっちゃったり全体的に様子見だったりしたけど、やっぱりグルグルカテコの衝撃と破壊力は花のものだよ。
当時はステアラに揉まれていなかったワカの亡霊だった為、花のテーマを聞いたとき、「こんな明るくて軽いのどうなの!?」とギャップに打ち震えてしまったんですけどなんてことない、そのあとの髑髏はもっともっと光に満ち溢れていたし最終的にはラテン調になってしまった。何度でも言うけれど修羅天魔で最後に流れるの、花のメインテーマですからね。
ゼッタイ ココカラ ミタホウガ イイヨ。


season鳥 キャスト発表2017.1.1 上演期間2017.6.27-2017.9.1(全75ステ) ライビュ2017.7.31
マジ卍!!!!どこに出しても恥ずかしさはちょっぴりあるっちゃあるけど自信を持って推し髑髏とさせていただきます!!
いやー懐かしいなぁ!敦盛がなかった衝撃といったら!一発レッドカードとか言ってたあの頃(結局ここから全部なかった)!天蘭最終対決の台詞がああなった衝撃!
なんせ楽しいししんどい。とんでもないパワーで勝手に歌って勝手に笑わせて勝手に戦いまくって勝手に踊ってるのを楽しく見てたらいつの間にか勝手に死んでる。いや語弊あるけど。とにかくバケモノキャストのポテンシャルに派手にぶん殴られて終わるんで超楽しい。動体視力と聴音力をこれでもかと鍛えられるよ。目のスポーツだったよ。
あと衣装とキャラデザは花鳥風月髄一だよ。髑髏党の赤い目下ラインは鳥天蘭からだし血涙メイクも鳥蘭からだし刀グリグリぶすぶすし始めたのも太一さんからだし、額から血垂れ流す上に血を天に唾噴くように噴き出すのは鳥天だよ!マウントかって!?そうさマウントさ!マウントさせてくれ!
マジで一生に一度は見なきゃ損。マジ卍。

 

season風 キャスト発表2017.5.15 上演期間2017.9.15-2017.11.3(全56ステ) ライビュ2017.10.5
今!すぐ!見たい!!!!
何故なら私がほとんど見れてないから!!!!
いのうえさんがステアラの使い方を熟知して遊びまくり始めたぞーー!って感じた風さん。外野から眺めてたので正直毎週土日いつも天気が悪くて登城組もキャストも大変そう…という印象とファーファータイムの印象が強い。私含め風捨リアコ勢が爆発的に生まれてた。坂東武者が帰ってきたぞーーーーー!!!!(なお極のキャストは未発表)
一人二役温故知新っぷりやギャグテイストには一番懐かしい風…というか新感線みを感じたので、ぜひ髑髏城の歴史を感じてほしい。カコドクロでいうとアカテイストが強いよ。髑髏党が修羅天魔並に愉快です。
あと私、風蘭のような性格の蘭、もう一度見たいな。「わたしは無界屋蘭兵衛として生きていることが間違いです」と登場から顔に書いてあるような蘭、最高じゃないですか。殿と幸せになれよとしか言えない。太夫にはもっと殴られてほしい。
それから美術セット(特に無界屋)と音楽と演出が超性癖だったので早く見たい。早く、見たい。

 

season月・上弦の月 キャスト発表2017.8.10 上演期間2017.11.23-2018.2.21(全64×2ステ)  ライビュ2018.1.23/24
エモすぎる花鳥風月きっての超問題児。見た時期によって解釈も話も変わっているそうこれがシャブ。
発表された時マジでこれどーなんの(通常と設定や相互関係がほぼ逆だったり経験値的な意味でだったり)と草生やしてましたがまさか箱推しになるとは。
顔がいいって立派な唯一無二の才能過ぎて泡吹いた。こんな歳になって今更それに気付いた。良かった。すごく新しい楽しみ方をしていた。今までの世界はなんだったんだろうな、人生損してたなという気持ち。また歳をとったのだ。
いやほんと良くやったと思います。新感線はこの機会でしかできないチャレンジをしたんだなと、従来と逆行してる設定は上弦でしかなせなかった。真正面からあたっても砕けるのわかるもんね…。
なのでマジで誰が三浦翔平に蘭兵衛をキャスティングしてくださったのかわからないと死んでも死にきれない…誰か情報求ム…全てにおいてド性癖なんだ……。

season月・下弦の月 キャスト発表2017.8.10 上演期間2017.11.23-2018.2.21(全64×2ステ)  ライビュ2018.1.23/24
小さい頃からなんとなくオタクとして育ってきたんで、宮野真守という人は人類に必要不可欠な、耳から吸引する酸素のようなものだと思ってたんですが、まさかこんなところで酸素と音波が可視化して舞台から遠く離れた客席後方にまで捨之介としてぶん殴ってくださるとは思いませんでした。何故ここで出会ってしまったのだろう、アサ花鳥風月七不思議のひとつ。
最近、下弦は答え合わせだったんじゃないかなと夙に思います。初心者向けって豪語してたけれど、花鳥風上弦でかき混ぜまくられた髑髏城(特に片割れ)をイチから整理して、良いところをより上方修正して、見たかったところをよりよく魅せてくれる。だから物語やキャラに新鮮味はほぼないんですけど、作品としてクオリティの高い脚本に正しくレベルの高い、そしてお客様にとても優しい舞台だったなぁ。まさに職人技。

 

season極 修羅天魔 キャスト発表2017.11.17 上演期間2018.3.17-2018.5.31(全76ステ) ライビュ2018.4.12/5.31
贅沢すぎるボーナスステージありがとうーーーーー!!!!回るのに疲れきった髑髏党を優しく抱いてくれるし無界の里は再建してくれるし七人はバラバラにならないし天魔王の本当の首は取れるし夢ちゃんはこの世は泡沫だからさっさと現実に戻れって言ってくれる…。
下弦がイチから整理し直した物語だったとしたら修羅天魔はゼロから作り直した物語ですけど、既存髑髏城とはメッセージ性がなにもかも反対すぎて、初見時こそ「これまでとほとんど変わらなくない?」と思ってましたが今やもう既存髑髏城とは全然別物ですね。そしてとても羨ましい世界。
月までとは違ってきちんと生身の人間の物語なのが、物語がゆっくりとゆっくりと客を抱いてくれているようで心地よかった。人外的なキャラもいないし。夢ちゃんの頭身とと太夫の美貌は人外だけど。
でもそんな羨ましい世界は花鳥風月のおまじないがあってこそで、花鳥風月があったからこそ、この感動があるのだと思うと、花鳥風月の存在意義を汲み取って新しく飛び立った無界屋は、今度こそしあわせな里を作ってほしい…。
回り回ったこの世界で、最終的に無界屋が再建されるというのが、女主人公であるがこその醍醐味を感じてものすごくエモ…え…まさかそんな終わり方になるとは思わなかったから…ありがとうしゅらてんま…失うものばかりではなく得るものも大きかった…ありがとう…生み出してくれて、ありがとう。

 

総括すると、安全と安定の花、飛び技ショーアップの鳥、新感線ギャグ炸裂温故知新風、大航海時代の上弦、王道ど真ん中の下弦、世界を抱いてくれる修羅天魔。どれも素敵で全部違って、素敵な生き様を見せてくれたお城でした…。風や上弦とか、あんなキャスティングもはや見ること叶わないでしょうね…。そして、もちろんどれもそれぞれのキャストありきの髑髏城だったということを前提としても、それでも鳥髑髏と修羅天魔の「このキャストじゃなきゃ成り立たなかった上に今後絶対に再現不可能ですという舞台からの高圧力、唯一無二だと思います。
ちなみに私事ですが、ステアラを殴れるチケ束はだいぶ厚くなりました。内訳はまさかの上弦>鳥>>>>>>>>>>修羅天魔>花=下弦>風。しかたねえな上弦シャブだったもんな。問題児め…。

 

 

 

休憩タイム

 

 

 


まだまだ続くよキャラ感想いくわよ!!!!ここまで読んだからには付き合ってもらうわよ!!!!

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なんかこんなの作ってたねぇ…捨天蘭各関係性。月の後半あたりに作ったんだっけな…懐かしいな…もったいないから貼っただけですのであまり参考にしないでください…。

 

 

捨之介
ワカの衝撃が強すぎたせいで天蘭のオタクだったわたし、花鳥風月でめっっっちゃ捨之介が好きになった。
斜に構えた捨(花風)から、泥を啜ってあがいた捨(鳥)、天に誓った捨(月)、24歳の捨から47歳の捨、みんな好き。鳥捨も序盤は「斜に構えた俺」だったんですけどそれが「泥を啜ってあがいた俺」に変更になった時の「かずきでかしたーーーーーーーー!!!!!」感が忘れられない。あそこで捨の可能性が一段と広がったように思える。
なんなら今、捨ロスで困ってたりもする。喪うものばかりだった捨が、誕生と再生の物語である修羅天魔にいないのがものすごく寂しい。
一番きつかった捨は月捨じゃないかな。髑髏城の物語は、結局捨が関東荒野に来なかったら悲劇は起きなかった。と、思う。起爆剤である蘭兵衛のタイプによっては捨之介が来る来ないにかかわらず悲劇は起こりえたかもしれないけれど、押す役目は捨。その結果、過去との踏ん切りを付けて捨之介という名前を捨てられる捨之介が従来の捨だった。花捨みたいに自分の命も捨てかけそうになった捨もいるけれど。対して捨てきれられなかったからこそ大切なものを喪ってしまった月捨、あの捨之介像はやはり若い捨と、そして霧丸がいたからこそできたのだと思います。
と言ってる私は陽属性高かった風捨のリアコで花捨のモンペです。マモ捨は登場シーンから百万点満点。鳥捨は飼いたいしガチで泣いたのは福士捨のvs家康シーンでした。おつかれさま、いい夢を。


天魔王
どんな話しても、結局「ワカで既存天魔王像を打ち壊して可能性を広げた森山未來はすごい」に行き着くのでなにも言えねえよぉ…。鳥天は180度方向性変えてたのにそれでも新しい天魔像だったもの…。自分の特色や強みを思う存分出せるのが天魔王という役柄の良さなのかなと思います。でもほら、そういう道を開いたのは、ワカの時点で「愛情を拗らせすぎてしまって人の愛に飢えている、求めながらも怖いから近づくと離れるし、離れると近づく、そして近づきすぎると殺してしまう」っておっしゃってくださってる、もりy
今更な疑問なのですけど、一人二役(影武者)の場合、天魔が年齢的にはっきりしてないのはそのまま風でも有耶無耶なままなんですかね。風天はいくつなんだろうか。と考えると、「ニセモノでも人の命を救える」鎧を作っていた月天に対して、銃で傷付くほど脆すぎる天魔の鎧を作った古田天魔王のエグさと太夫への執着からなる人間的弱さは悪役・天魔王として過去最高なものだし、あのビジュアルをして極の古田天魔王が一番説得力あるなとは思います。
しかし「天魔王の息子」というひらめきを得たかずきは天才だなと軽率に思います。花天魔設定も天才だなと思ってます。


蘭兵衛
修羅天魔で蘭兵衛がいなかったとき、無界屋蘭兵衛がいない髑髏城ってこんなに楽しいのかと膝を打ちました!!たーーーのしーーーーーーーー!!!!
もう彼に関してはよくわからん。いのうえさんがかなりの頻度で「今の蘭はワカ蘭がスタンダードになっている」と書いてらしてるんですけど、スタンダード蘭とはなんぞや。あんなミュータント蘭、ミュータント蘭にしてしまった本人にももう無理だわ。
それぞれにきちんとパーソナルな部分を見せた上で、最終的に解体されていなくなった修羅天魔を見て、ああこれはかずきさんといのうえさんが、盛りに盛られていた蘭兵衛像を花鳥風月を通してぶっ壊しにかかってたんだなと感じた。大人しく本能寺で死んでおけば良かったんや。
鳥蘭に関してはもう何年も待ち望んでいた蘭だった上にあんな悲劇性増す演出やキャラに仕立ててくださったのでまともな感想は言えませんが、性癖ど直球だったみうらんに出会えるなんて思ってなかったしやはり兄者の異質さは見た方が良いですよ…。苦しみも悔恨も全て背中だけで語ってくれるんですよ…渋かったな…ミタホウガイイヨ、マジデ。


極楽太夫
風太夫私は大好きだったなぁー!おそらく花鳥風月で1番かわいそうな太夫だろうし、アカみたいなチャキチャキ太夫好きだったからあの方向性の太夫が見られて嬉しかった。あとたぶん風太夫がおばさんになったら下弦太夫になるよ。失礼。
太夫、というかりょうさんのポテンシャルが良すぎてかなりの印象を花太夫に持ってかれているんですけど、もちろん松雪姐さんの貫録ある太夫も脱ぎっぷりもすごく好きだったし、月の太夫と蘭の関係性も月キャストだったからこそ成立したものだったなあ。
天海太夫の話をどこでしようか迷って結局ここにしてしまうんですが、実質捨といえど、なんだかんだ天海太夫も女の武器も強みも最大限に使っているんですよね。もちろんそれは生きる術というのもあるんですけど、あんな顔見世やら華やかなことは捨はできない(鳥捨も歌ったりなんだかんだしていたけど中身が特攻アヴェンジャーなのでノーカン)。でもそれって女性ありきというわけではないし、そういうことを捨之介というキャラを用いてもできると思うなぁ…と思った時に顔が浮かぶ風捨。この2人はタイプが似ていると思う。さすが坂東の風に吹かれていた2人なだけある。
捨天二役になると捨がだいぶ闇寄りになるのが面白いなと。結局捨の話になっちゃった。

 

兵庫
ほかのキャラの設定や台詞がどれだけ変わっても、絶対に兵庫の「てめらが雑魚だと思っている〜」は修羅天魔まで変わらなかった。捨や蘭はいなくても、兵庫はいなければいけない。髑髏城は弱きを助け、強きをくじく草の民の物語だから。
髑髏城って結局は兵庫の成長物語なので、この役は比較的誰にでもできるものだと思ってます。体力さえあればどんな年齢の人でも、外見でも、誰だって兵庫になれるしなる資格を持っているんだなと感じた。体力さえあれば。誰にでも。
でも、その中でも須賀くんと福士お兄さんの兵庫は忘れられない。誰にでもできるって偉そうに言った直後に手のひらかえすんですけど、兵庫ってあんなに動くのに受けの芝居の方を要求される難しさがあるわけで。ペースメーカーだし。でも、この二人の兵庫はどちらも自ら力点となっている(まあ上弦はほぼ全員力点なんですけど)なと感じた。
極の兵庫、久々に兵庫に闇を見ましたよ。髑髏城に突入する時の兵庫は死に場所を探していて、そんな兵庫が太夫や沙霧と共に髑髏党に立ち向かい、そして夢虎との訣別を乗り越えて「夢をなくしたのならそんな夢捨てちまえ」と言う。言える。主人公としての役割をきっちりこなしていたしあの役を福士さんがやってくれて本当に良かったと思います。


沙霧丸
おまえがヒーロー!!
この捨(太夫)にはこの沙霧しかないという説得力が作品内で大いに語られてるから、それぞれ捨専用沙霧で全部好き!!印象的だったのは風沙があれだけ乙女だったことかなー?一番特徴的だと思うし、それはあの松ケン捨に作用されたからだろうし、あそこの2人はきゅんきゅんしました。皆さんお幸せに!
そういえば私、アミュっ子のアカデミックな演技の方向性と新感線の相性は決して良くはないと個人的に思ってるんですが、ひらきりちゃんに関しては福士捨の手綱を引いている役割としてその特性が最大限に生かされてるの、相乗効果!相互依存!キャスティングの妙!!って文字がポンポン出てきて最高に楽しかった。福士くんはそーちゃんに毎年盆暮してください。


三五と渡京
極三五は本当にずるいと思います、みんなが思ってたこと言ってくれてありがとう。
これはもう好みの問題でしょうけど、渡京は鳥渡京が卑怯すぎたよ。上弦下弦渡京のメタ台詞も面白かったな。ああいう遊び大好き。伊達さんも、サンボさんと粟根さんばかりだったあの役なのにものすごいポテンシャルを出してくださって、すっごく新鮮で好きだった!


贋鉄斎
いやあ…濃かったしうるさかったししつこかったわぁ…ww
やりすぎだろと感じたseasonもありますけどこんなお約束シーンになるとは思わなかったしseason進むにつれてどんどんプレッシャーかかるのかわいそうだったなぁ…ww
刀剣を愛人にしてた花贋もだいぶ記憶に残ってますが、捨との絆にだいぶ焦点が当たった鳥贋、最高でしたお疲れ様でした!
あと贋鉄斎ルームでボケを綺麗に見事に返しまくったマモ捨には、全贋鉄斎の相手をして欲しいと密かに来世の願いにしておきます。それから福士捨はしんぺー贋にも盆暮送るように。


狸穴さん
風狸が反則級にかっこよすぎたのですけど、極狸も役柄としてそうとうおいしかったですよね。極狸好きだなあ。INTO THE HAREMに合わせてリズム取る鳥狸は可愛かったし、マモ捨と腹の探り合いをする下弦狸は本当に怖かった。ワカからまたひとまわりたくましくダンディになられてて、千葉さんたまらんなあと感じた。そんな下弦と上弦でまったくタイプの違う狸穴さんに付き従う半蔵桃さん、126ステお疲れさまでした!

 

清十郎さん
裏方行ってしまうと知ってから一年以上待ち続けていた川原担のご褒美すぎて私も泣いた。監督の所作や動きや傾きやスピードやイケボ、あれがあってこその新感線だなあと再確認するしかないじゃない。
太夫とは相棒のノリでいてほしい(笑)と言っても太夫と兵庫がくっつくかもわからないけれど。あの七人、全員が家族になるのではないかな。
あんな呟きをしてくださったせいで(笑)監督が出てる立ち回りほぼ監督しか見れなかったんですけど、徳川兵のふりした後の槍回しは鳥蘭でその直後に太夫をかばう逆手殺陣は鳥捨ではないかな。で、多分それから霧丸の殺陣に移行しているような。あの2人が基本逆手殺陣だから、全部あの2人に見えちゃうんですけれど。それから順手で一瞬太刀筋をエックスにするところ、あれも誰だったかやってたんですけど誰だったっけ…。WOWOWで確認しよっ


髑髏党のみなさん

f:id:dkrkchohugetsu:20180601151946p:plain wiki参考
どこかで真っ白衣装の髑髏党くるかなと予想してたんですけど(アオみたいな)、結果ほとんど黒でしたねえ。赤備え目立ったもんなあ…。
それぞれのシーズンでコンセプトがあったのが面白かった。花は露出狂で鳥は鳥モチーフで風は……ねえ、風が一番キワモノ達ばかりだったよねえ…?あの天魔王様があの髑髏党指揮してたのあまりにギャップ萌がすぎますって。腕相撲大会がある。
月はあの兜がきっとなんかのモチーフなんだろうな…と思ってるんですけど結論出なかったや。修羅天魔は怪獣なのかな。
それぞれに特徴があって、みなさん愉快で変人で楽しく、決め台詞を待ってくれる優しくて良い人たちばかりでした。でも正直、もーとつのせいで修羅天魔髑髏党のキュートさがうなぎ上りです。あそこ男しかいないのに楽しすぎるでしょう男子校かな。
と思うと。鳥の四天王って比較的まともだったと思わん????天魔王がイっちゃってるところの髑髏党って逆にまとも(花と鳥と上弦だよ!)(うそ、花はどっちもイっちゃってた)な気がするんですけど脳内麻痺してるかな。


荒武者隊と無界屋ガールズ
ここも各seasonで個性出てて楽しかったーー!seasonで生まれ変わるガールズや男衆から荒武者隊に生まれ変わる人もいたり、seasonが進むごとにアンサンブルさんに思い入れが強くなってきたりして見るところがどんどん増えてく。目が足りない。ガールズはみんな可愛かったね…お衣装で言えば鳥と風と修羅の一幕衣装は超好みだった。荒武者隊も、兵庫のキャラでだいぶ色が違ってくるけど、2回しか見てないのに強烈に記憶に残ってるのは風のおかまちゃん白介ちゃん。可愛かったぞ!

 

 


とかなんとか書いてたらWOWOWが今後の覇権大勝利しまして、めでたくここからはWOWOWドクロとして再建となるわけですが。

マジでおうちで見れちゃうの…まだ続くの…じゃあまとめ書く必要ないね、メタマクMV見て脳溶かしとこ…。

しかしメタマク製作発表そうとう気が狂ってましたね…オープニングライブと最後10分ほどしか見れなかったんですけど(アーカイブ残るだろうと慢心しました)、TLが一気にヤクがガンぎまってからのあのMVは久々に新感線とクドカンだーーー!!って高揚しました。私はいのうえクドカンタッグ大好きです。

 

やはりステアラ通いは巡礼の道なのだと思う。

 

 

修羅天魔~髑髏城の七人season極 5/31大千穐楽感想

 

くーれたくれた
ローチケさんご褒美くれた
ステアラ先行初日落日で唯一あたってた極髑髏大千穐楽
何気なくweb前日やったらうっかり取れた(瞬殺だったらしい)
うきうきしながら当日引換券に行ったら超神席だった
チケットを連れに渡して自分はweb前日席座ったら天海太夫の視線ゼロ番指定席だった
死んだ
アサ先生の次回作にご期待ください。

 

いやまじで死ぬでしょあそこの席!!!!!!!!おかげで途中まで楽日だってこと忘れかけた。
あの、ホラちょうどステージの立ち視線と客席が同じ高さになるあそこドセン。
正直ステアラの座席はあそこの数席の為に作られているようなものだと思う。座席ガチャとかいう笑えないもののせいで確定勝利席がもともと少ない中、最前に勝てるとしたらあそこ数席のようなものでしょう。
でも最後尾ブロックも良いよね…天井にかかる光の反射とかくるくるまわって引っ込む大道具とか、没入感すごいもんね。。。座席ガチャに勝てばね。。。
何最後に座席の愚痴書いてるんだ。座席ガチャ楽勝だったのは月だったなあ。月は客席マナー最高だったなあ。


前回のエントリから4回(ライビュ含む)見てからの楽だったのですが、千穐楽の感想書きたくない。終わっちゃう。
こなれていくテンポ、天海太夫の力強さのなかに揺蕩う健康的な色気、夢虎の青吉への殺し方、兵庫の荒武者隊への悲痛な叫び、古田天魔王の悲哀、久々に何度も会えた硝煙のわっか、毎回印象が変わっていく兵庫。誕生する物語。
修羅天魔は初日からファイナルアンサーが出ていたし、あまりにも愛情があふれ出ていたし、だから最後もゆっくり抱かれてました。総合的な感想は次エントリのまとめで書きますんでカテコの話をしていいですか。
いやみんなもう叫んでますけど。
普通に出てきて普通に歌って紹介もされずに帰っていった閣下のせいで、修羅天魔初見の連れが「いつもああやって閣下歌ってくれるの?」とびっくりして聞いてきました。そんなわけねえだろ!!とも言い切れない!!(笑)
煎餅撒きは兵庫の投げた煎餅がほっぺた直撃してきました。ありがとう、これは夢虎への拳だと受け取るね。
なんかいろいろ感慨深かったんですけど、走馬灯映像と鳥のさやか歌でもうだめでしたね…。


そのくらいのメモにしておきます。ありがとう修羅天魔!

 

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修羅天魔~髑髏城の七人season極 3/17初日感想


えーー今日から進級する髑髏学科の皆さん、新科目修羅天魔が増えますので教科書ノート資料集忘れないこと!担当教官は前年度刀鍛冶科を担当していた古田天魔王先生です!

とか言いながらウッキウキで個人的には髑髏野営病院(ほんとに元気になる)に舞い戻ってったんですけど、
チケットもぎってもらって配役表を受け取り、ふと目を落としたらネタバレくらうの、即死スキル成功率100%すぎて流石にキレかけたよね。所詮我らはキメラレベル。
この時点で「あ、修羅天魔って中島かずきのことか」って察しました本当にありがとうございました。
しかもあのネタバレ、物語振り返るとぶっちゃけただのかずきの悪戯にしか思えないのでフフフよしよしかずきってなりましたよまったくお前ってやつは

ところで花からずっとクレカ決済機が一台しか用意できなかったのには何か意味があるんでしょうか…結局あれだけは直らなかったな物販…もうクレカ対応やめよう…?

 


しかしすごいですよね、これ、これまでの髑髏城と花鳥風月のエッセンスだけで良いところも悪いところも全てひっくるめて貫いて、この三ヶ月突っ走るつもりですよ…粋すぎる…

修羅天魔…ステアラに通い詰めた髑髏党がたどり着いた修羅道でした。

 

 

ネタバレ以外のことを。それ書いたらその下から叫びます。
・髑髏城の七人season天海祐希
・新世紀ドクロゲリヲンRebuild序破急スクラップリビルド(ドヤ顔)
・シン・ドクロ
・ドクロクロニクル
天海祐希がステアラごと抱いてくれる。
・アルティメット天海祐希
天海祐希の為には髑髏城の脚本をここまで崩せるその気概
冗談ではなく極のための花鳥風月であり、花鳥風月がなければ極はない。
・歴代髑髏城および花鳥風月どれか通い詰めた人はもれなく死ぬ。
・通い詰めてなくても死ぬ。
・修羅天魔一番くじ一等賞川原担で、二等以下は順に蒼の乱担、アオドクロ担、はらしん担
・たまに下北になってたステアラ、このたび有楽町線でそのまま有楽町いき。
蒼の乱 髑髏城の七人season前世 \蒼の乱よろしくおねがいします!!/
・音楽。曲調が総じて最上。今までと明らかに一線を画したものだった=私の超趣味、なので一幕はずっと音楽に耳が抱かれてた。既存作品で一番近いのは乱鶯かな。
・ストリングスの三連符にゆらゆら揺られてた…好き…
・でもあの子なんで歌っちゃったんだよぉ…///
・時間軸の存在する髑髏城の七人…ゆっくりゆうるり流れる無界屋のあたたかさ泣いちゃうじゃん;;;。
・一見さんおことわりレース、ダントツで優勝候補だった鳥に、ここにきて修羅天魔がライバルに躍り出る
・最後3分。

 

 

以下ネタバレ

 

 

 

 

 

 

いやもう七人が並んだ最後のシーンで花のメインテーマかかったことでそれまでの感情全部捨之介して大号泣だったんで修羅天魔大好きです。

 

 


修羅天魔、全ての人の記憶と混乱と経験で膨らんだ髑髏ユニバースが超新星爆発したあとに生まれた1つの粒子・・・
宇宙論全然知らない適当に言った…宇宙論か…学ぼうかな…ここが大マゼラン雲ここが小マゼラン雲~って天魔王さま教えてくれないかな…
マゼラン…蘭…


はあ…

 

お蘭……

 

 

休憩ポイント…とか入れる気力がない……

 

 

 


修羅天魔だいたい髑髏城なんですけど、一度全部解体したあとに、既存の台詞や役割を全キャラに配当して再構築した、個人的には全く新しい髑髏城でした。
そもそもハイパーリンクで物語を繋がらせているのはよくあるけれど、役者でスターシステムまで掛け合わせているのは、知識の浅いオタクはCLAMPのツバサくらいしか知らないのでなんかすごく…感動してました…。ツバサの阿修羅と夜叉王が大好きだったよぉ…
髑髏城のオタク脳のアサさんずっとステアラというゆりかごに揺られて泣いてた。
大人の髑髏城、じゃあ既存の髑髏城が子供向けか、と聞かれたら決してそうではなく。大人の、というより落ち着いた髑髏城かな。
アウトラインだけあるのではなく多次元構築されていたし、なによりこれまでオミットされてきた「時間軸」が存在していた髑髏城、まずその時点で私の中ではまったく別の世界にある城。
一幕。序盤はずっとこれまでの髑髏城そのままという印象だけどそこから徐々に修羅天魔の深層へ物語が発展して、また一幕終盤で(三五パンダあたりからかな)既存のゴールに戻る。というプロセスが心地よかった。ので、確かに一幕の時間は伸びたし説明シーン多すぎかなと感じたりしたけど、そのレトリックがあるので長くなるのは必然なんだな…。にしては熊木の説明しすぎだけどさ…。
二幕はその髑髏城部分と修羅天魔部分がどんどん混ざり合って、その二つの世界の多重構造になっていっていた。別れの物語であったはずの髑髏城が、最後はいつもみたいに新たな未来に向かって別れるのではなく、集まって新しいものを作るという未来になったのだけでもうエモくてエモくて…修羅天魔エモすぎ…うええ…;;;
この一年間、いろんな小規模爆発繰り返していった結果行きついた先が、みんなで無界の里を作り上げるだなんてそんな…そんなことってある…?

 

極楽太夫
・ゆりちゃーーーーーーーーーん!!すきーーーーーーーー!!!!
・いやもうマジでゆりちゃん、これまでの新感線におけるゆりちゃんの中で一番色っぽかった…ゆりちゃ…
・ごめんほんと蒼真より椿よりアンヌより全然好き。断然好き。アバン前でやられてしまった…好き…抱いて…
・「お待ちなさいな」からもう第一声から間違いなかったし、「口外法度に願います」の艶っぽさ、今までのどの女天海祐希より色っぽかったよ…ゆりちゃん…
・そこからの口上がすっごくかっこよかった…紅は血しぶき吐息は硝煙…こういうとこが大好きなんだよ中島かずき
アバン前は「極楽太夫」なのに最後は「捨之介」に戻ったの、中島いのうえ両氏が4時間かけて「女版捨之介やりました!!!!」って訴えてくるのが痛いほどわかってはいありがとうございます!!!!ってなった。
・タイトル後の蔦がめぐりゆくスクリーン映像、すごく好きだったアナスイかな。
太夫顔見世の乗り物いきなりTDL行った気分になったのであそこ無界屋ランドか
彼岸花赤ーーーーーー!!!!!!!
一撃必中で撃ちたい理由や天魔がなぜ蘭にそんなに固執したのかとか、まあそのへんガバガバなんですけど、そこを妄想する余白があるのが良いところ…だから…
・雑賀のお蘭が殿に触れられてなかったのなら、渡りの遊女設定がかなりしんどいじゃん…握手しかけていきなりアッパーかまされた感…うっ
・たぶん上手側センブロからの上手側からしかわからないと思うのですが、最後天魔が口づけするとき、口づけされた瞬間目をカッと開けてまた閉じるってことしてるんで今後の参考に。
・走馬灯は兄者のものなのに、まさか天海さまが一緒に同伴してくれてステアラ一周走馬灯なんてそんな……「くっ…負けた…!」って袖をびしょびしょにしてしまった…
・あーーーー蒼の乱……うん…太夫が家康と信長という大きなものの間で揺れ動いたり、最後風感じたり風感じたり風感じたりしたときにはトンビの泣き声が聞こえ袖から馬が駈けてゆき緑色の布が引かれるかと思いましたけど、いやそもそもここ関東荒野なのだからそりゃ花鳥風月シリーズ通して一番強かった既存作品要素が蒼の乱なのも仕方ないけど蒼の乱だったなあ!!!!!笑
・もうほんと最後の3分ずるすぎる つらい あんなの拍手するに決まってるじゃん

 

天魔王
・2018年、この花鳥風月シリーズの最後の最後で、古田新太が天魔王とついに本物の織田信長を演じるっていうボーナスポイントすっげーーものを目撃してしまった感がすごい
・というか古田天魔王見れてしまって良いのか…そうか、良いのか…。ありがとうステージアラウンド…
・鳥の粟根さんを見てる感覚に近かった
・久しぶりに古田新太がいる新感線の初日を見れてとても懐かしかったです!!!!!そうだね新感線の古ちんっていつもこんな感じでふわんふわんだった!!!!
今回の髑髏党に女が誰一人いないってことや、太夫のことどう思ってたのか、とか、結構物語に動かされちゃってた感あったけどまだ一回しか見てないし。
太夫が影の男って初めて口にした時、ハゲの男って聞こえて「!?!?!?」って目を丸くしたことだけは許してほしい。ごめんほら、鳥で「あのバカのハゲ親父」って散々聞いてきたからさぁ…

 

兵庫
・エースおかえりーーーーーーー!!!!(いやだって色味が)
とりあえずその「弱きを助け~」のフォントどうにかしてほしすぎる。
太夫の見世でずっと「あばばばばどうしようどうしよう惚れちゃうどうしよう」ってあばばばばしてたの可愛かったしそのままずっと柱に隠れてたのあまりに可愛い
歴代の兵庫の中で一番救いがないってどういうことかな^^???
・今回一番修羅の道歩まされたの、どうみても兵庫では。
・無界の里を作り直すことで一番救われるのも、多分兵庫。
・ううう…燃え落ちた無界の里が復活する…いつもはあのままなくなってしまう救いの里を七人みんなで作り直す…沙霧頼んだよ…
・なんなら最後のロゴ、髑髏城の七人じゃなくて無界屋の七人の方がいいよ;;;あのロゴあれ疑惑あるので目下検証中
・兵庫のこと考えると、今回は夢の字絶許案件がわかりやすくて良いなと思いました。

 

夢ちゃん
・幸せに死ねて良かったね^^^^!!!!!!!!!
・夢ちゃん、ポジションは太夫で最終的には蘭兵衛のファクターだったけど、それらが結実したかたちは人の男(特にワカ天上弦天)だったと思います
・父に言われて身売りできるのは蘭脳ではなく人の男脳だし、蘭は狂信者ではないから…ああ風蘭ならできるかもしれない…
・もしかして人の男(特にワカ天上弦天)がなりたかった姿に近いんじゃないかな…とか…血の繋がりまであるんだぜ…
・もしかして血の繋がりないかもしれないけれど、天魔王の妄信者を己の手で作った天魔王か…そうか…そりゃ強いわ…とか
・天魔王親子…これは深いぞ…深い…
・天魔王が無界にやってきた時の夢ちゃん、容疑者枠だったのでずっと観察してたんですけど、最初から最後まで無表情で、まったく感情読み取れなかった。あの顔は夢虎の顔。兵庫との会話シーンでは夢虎が一瞬出てたし、太夫を贋鉄斎のところに行かせなかったのは見張っておきたかったからなのだろうし、そんな夢ちゃんが先陣切って「侍などと威張っている者ほど欲には弱い」って弱者の代弁してるの、ほんとかずきなーーお前なーーー
・同情心をまったく与えないあたりがとても良かった。これ蘭兵衛とかいう無界の主人だったらまた騙される人多いから良かった。
・パリコレ帰りの夢ちゃん竜星くん、流石立ち姿きれいだし布捌きもわかってらっしゃるし太刀筋綺麗すぎて見ててスカッとした。
・懐手までやってくれてありがとう
・お母さんがきっとむかいりなんだよ。むかいりとふるたあらたの子なんだよ
・なぜ歌ったフッフーー♪

 

川原さん
・おかえり川原さん!!なんならクレジット二番手川原正嗣で良かったのではないかな!!いや私にはそう見えたぞ!!
・一年間おあずけ喰らってた川原担へのご褒美すぎて泣いてしまった
・手裏剣おりがみ超欲しい
・パンフも役得すぎてすごい


・おかえり沙霧ーーーーー!!!!!超赤針斎だった!!頭脳派!!
・やっぱり沙霧は可愛いなあ…華がある…。うんでもきりちゃんも大好きだった…
・城を爆発させるという手法、なんなら城が爆発するかしないかのところで一悶着あるのかなギリギリ爆発巻き込まれ回避とかあるのかな、とか思ってたら普通にみんな脱出できてて笑った
・カンテツさーーーーーーーやりすぎじゃないーーーーーー???と思って戯曲見たら悪いのは中島かずきだった。
・ああ見えて今回すごく戯曲通りにやってるの、もはや演者神としか言いようがないし鳥の戯曲はなんだったんだよホント
・狸穴さんから甘んじて兵庫身内枠になった善さん、普通に兄者ですごかった。半年前まで狸穴さんだったなんて信じられない…
・いつも中途半端に脱がされるメタルさん、花のスケスケお尻の方がインパクト強かったと思いますが胸すごかった。
・家康の使い方がうまかったなぁ。髑髏城において記号でしかなかった徳川家康という存在が話と絡み出すとこういう性格になるのかと。信長以上に影武者を何人も作ってるあたり、次の次に天下取れた人だなと思いました。

 

しかしいい意味で髑髏城ボーナストラック、悪い意味で一見さんおことわり…すごかったよね、新規客ぶん殴ってなかった…?大丈夫かな……
恐ろしいことに気付いたんですけど、月髑髏でせっかく獲得したご新規様を迎えるのがこの極とメタマクなの、だいぶ挑戦的だな…というか振るいおとしはんぱねえなと思いました………わかった!ご新規様の新感線コースはこの俺にまかせろ!!
っていうかあんなに月で「捨てるということは簡単じゃないんだよ」と教え込まれたのに、極でやっぱり髑髏城の七人という話は「捨てることで未来が見える話」だったと再提示されるの、月はゆとり教育失敗でしたーーって言われてるようなもんじゃんーー;;;ぶえーーーわかるーーー;;;;;;;;;

 

番外編・お疲れ様でした髑髏城の七人season月<下弦蘭編>

前エントリの追記に書こうと思ってたんですけど、ちょっと系統違う気がしたんで番外編として独立させました。
追記再提出もこっそりしましたけど。

 

あーーーーーーーー。
ちゃんとものバカーーーーーーーバカーーーーーーーー。整理しようと何度もメール見て泣きそうになっていやでも、でも!!ってなって解離性なんちゃららになりそう。しんどい。最後に廣瀬蘭兵衛はとんでもないものを盗んでいきました。
いやーーーーーーヴィレッジの腐女子はものすごい繊細でデリケートな人を蘭にキャスティングしてしまったんだなーーーー。
前エントリの下弦まとめで蘭のこと触れなかったんですよね。触れられなかった。何故なら、ちゃんともの価値観が私とあまりに違いすぎたから。解釈違いじゃなくて、価値観が違った。多分住んでる世界が違うんだと思う。以下はそれ前提で進む話です。
あ、全然ディス記事じゃないです安心してください。書いてる人はそんなつもりはないです。コワクナイヨー。
ちゃんともがあれだけ愛が重い卒論を、このくっそ悪いタイミングで(楽終わって三週間だぞ明後日極初日だぞww!?)(ちょっと休憩してたんだよこっちはww!!)、くっそ情緒をかき乱すような内容で出してくださった上に、最新研究絵図があんなに入ってるのを見たら、なんかこう、自分の気持ちを肯定でも否定でもどちらでもいいから整理するための自己満まとめしなきゃと。したためてもいません、自己満贖罪記事を書いただけです。たぶん。ほんとに気持ち整理しただけだからね。
そんなちゃんともや私達を後目に上弦のガキどもは今日も元気に出社して遊んでますけどね。馬鹿じゃないのほんと。
もうやだ休憩したい。体力も頭もないし。

(ちょっと休憩)

さて私は観劇する際、常にドMでありたいと思っています。演者に脳をフルボッコしてほしいタイプです。ただただ演者のサンドバックでいたい。それすら許されないのならばせめて壁になって見守っていたい。あなたと私の世界は別のもの。別の世界を見に来たの。
俺がこう演じてるんだからお前もついてこい、無理ならバイバイ、来るもの拒まず去る者追わず、答えとかそんなもんねえよ自分で考えろ、的な関東荒野脳。どちらかというと役者としてではなく表現者として存在している人の方が好き。観劇老害脳なので、舞台という特殊な空間の中のみで一方的な発信だけしてぶん殴って欲しい。そのために来たのだから。
月髑髏で言うと、ふくし先生が違う番宣であっけらかんと「実はぎっくり腰起こしてた」と言ったとか、しょへさんがぐちぐち言いながら「三が日風邪引いてたもんね俺ー!」とか、あれくらいのフランクさがこちらも気負わず押し付けられもせず、呼吸する余白を残してくれてて安心する。
何故こんなしょーもない自分語りをしているかというと、そうしないと下弦蘭のお話にならないからです。
蘭の話に戻ります。で、これまでの蘭兵衛キャストってどちらかというとそういう俺様タイプだったから、あのクソ野郎蘭兵衛の心理を、暗号をちみちみ解読するようで楽しかったんですよね。
が。
ちゃんともはご覧のとおり、こちらに歩み寄ってくるわ近付いてくるわすぐに答え出してくるわ毎日毎日画像付きメールしてくるわ、極が始まる直前のこんな最悪なタイミングで(笑)最終審査ぶちかましてくるわで、価値観的な意味でも解釈的な意味でもガチでヨリが合わなすぎてどうしようかと散々頭抱えてきて、正直今もずっと頭抱えてます。
アサ、ドMなの!サービス過多無理なの!蘭文蘭筆失礼しました(^-^;とか書かれるとドン引くタイプなの!だいたいまたメールするねってなに!?雑誌の付録写真にサインと一緒に蘭って一文字書くとかなに!?アサ駒むーりーなーのードMだーかーらーーー!!
いや単純にスタンスが合わなかっただけなので、それはホンッッットどーーーでも良いんですけど。
今はひたすら、蘭兵衛役重荷だったよね…苦しかったよね…お疲れ様…早く豊洲から魂持って帰って…春なんだからホーホケキョ拝命しに行って…命を大事にして…引きずらないで…それはオタクの仕事だってマモ捨も言ってる…。けど、ひたすらちゃんともの頭よしよししたい。マモそこ代われ。
いやホントそういう意味ではまったく新しいタイプのらんべさんだったと思います。ここまで言っておいてなんですが私下弦4回しか見てないです。でも世の中回数じゃないってミコト先生が言ってたし…。いやでも、ほんとそのくらいしか見てないから…見当違いなこと言ってるかも…でもほらここ自己満整理ページだから…そんな殴らないで…もう自分が何を言っているんだかわからないんだよぉ…;;

(ちょっと休憩)

多分誰しもが思ってますし何かしらの感想で目にしたと思うんですけど、無界屋蘭兵衛ほどめんどくさい役はない。私も思います。しかも老若含めくそめんどくさい厄介なオタクたくさんひっついていて、「あたしのりそうのらんべえさん」がそれぞれの人の中にある。個人的にはワカで蘭に出逢ってから今まで、前エントリのみうらんの項に書いたとおり「あれだけ盛りに盛った設定の蘭兵衛をいかに崩し、自らのオリジナリティをもって魅せられるかが無界屋蘭兵衛をあてがわれた役者の腕の見せ所」がらんべさんの最大の指標だった。
断っておきますが、演技の善し悪しだとか立ち回りの出来とかレベルとか仕上がり云々の話ではないです。そんな話捨之介してください。
何度も書きましたしツイッターでリアタイでも叫びましたが、下弦初見の時に蘭が無界を去る時は大号泣しました。感動したんです。髑髏城season大正解だった下弦の世界にぴったりの、儚くて綺麗なお顔の蘭兵衛さん。悲劇が似合う薄幸の美男子、そう、小姓の代名詞である森蘭丸まさにその人。甘えっこの蘭丸くん。
初めて見た時「二次ヲタ方面に全振りした蘭兵衛が爆誕してしまった」と思いました。もちろんそれが悪いとは思いません。むしろそのド直球の投球方で勝負しようとした気概と姿勢は素晴らしいし、だからちゃんともがもんのすごく苦しんだのもわかります。綺麗なお顔の男性が朗らかに笑ったらそこには無条件で花が咲きますし、かっこよく見得を切ったらカッコいいに決まってるのだから。
下弦蘭、この言葉を使うのがすごく考察に負けた感じで嫌だったんですが、私の中では最初から最後まで「その辺の漫画によくいるおいしい役割の人」だった。
でもよくよく考えたら、そういう「どこかで見たような蘭」って実際のところ、これまでの髑髏城の世界には「どこにもいなかった」んですよ。
そうだよね、ひとりくらいそういう、浮世の世界から飛び出してきたような綺麗な蘭兵衛さんがいたっていいよね。
月髑髏初期、ワカ蘭に似てるとか言われてましたけど、嘘つけぇワカ蘭あんな儚くねえし元ヤンだしガラ悪いしどこが似ているんだろう、下弦はワカtruthだけどtruthだからこそ全然違くない?よくなんなら鳥蘭と下弦蘭の方が方向性だいぶ一緒じゃない?
なに言ってるのかわからない?ワカの亡霊拗らせたらんべのオタクな髑髏党ババアはめんどくさいからね。
人の記憶が蓄積していくほどやりにくいものはない。
でも、だからオリジナリティがなかった。ってわけじゃなくて。下弦の無界屋で特に印象的だったあの暖かさ、安らぎ、あれはひとえに羽野さんとちゃんともが作り上げた下弦だけにしかない無界の里。
まあ確かに、ちゃんとものあの溢れ出でる蘭の役への情熱が、舞台上ではマモにもすずひろ先生へも向かずコミュニケーションにもつながりもせず、ひたすら客席に全部ぶん投げていたのは流石に少し笑いました。解釈違いの話ですけど。そんな蘭にすずひろ先生が合わせてきてたのには流石先生だなとも思ったり。
いやもう、今更そんなことどーーーーーーーーっっっでも良いんです、だって蘭サーのオタクであるちゃんともはこんなに頑張ったのだから。
私の周りにいる蘭のオタク、私含め蘭兵衛絶許系らんべオタクとかいうめんどくさい人ばかりだからいつも殺伐としてるんですけど、蘭ちゃんに甘い甘いオタクだっていても良いですもんね。よちよちしよう。
これからも蘭サーのオタクの頂点に君臨するものとしてずっとずっと輝いていてほしい…ちゃんともの二次創作蘭兵衛を描いてほしいし最大手でずっと壁サー極めていてほしい…今はそんな気分…。だからわたし、昨日のメールがらんべオタクの中から一人抜け駆けして勝利宣言されたようなものに見えたのもあながち間違いではないと思う…。
ちゃんともは髑髏城オタクのらんべ担最大手なのだから。
ちゃんともにこれまでの蘭兵衛のどこが良かったとかここが好きとか全部話してほしい。歴代髑髏城円盤上映会公開配信してほしい。

 

観客に寄り添う。
そう、同じ土俵でものごとを見てくれるんですよあの方たちは。こちらの顔をうかがい手を取ってくれるんです。すごい。ひとえにすごい。
2.5俳優さん、名前と顔が一部合致する程度の初心者のしょもつかないようなデラシネなので偉そうなこと言えませんし、もちろんそういうスタンス以外の役者さんたちもいるというのも知ってます。しかしあの分野の役者さんはまず、自身がその役の担当となりオタクとなり誰よりも理解するというところから始まるんだろうし、与えられた役が最上位で役を尊重し、自らをそこに当て嵌めていくことが当たり前で。そしてそれらを自ら発信することで、役のファンにも受け入れられてきたんですよね。
ほんとに特殊な世界なんだなと思いました…尊敬しかない…。推しには死んでもできないし死んでもやらないしやれと言われたら死ぬ方を選ぶしまずそもそもそういう概念がない…
だから、たとえちゃんともが考えた下弦蘭が解釈違いだとしても、ちゃんともがらんべさんをこんなに愛して苦しんで生み出してくれたのなら、一介の草臥れた髑髏党ババアはもはや後光差す聖母様を拝み倒すことしかできないのだ。


ていうか最後なんで言っていい?
髑髏城ってそんな難しく考える話じゃないよね???(オマエガイウナー)
いいんだよ髑髏城は楽しいからこそしんどいんだよ、簡単な話ほどやりにくいでしょ、古典って難しいでしょ。
オタクやファンは難しく考えたがるんだよ!!ちゃんとも髑髏のオタクだったから苦しんじゃったんだよ。

みうらしょうへいとタイチサオトメの今日のインスト見てこんなしんどく考えるのがみじめになってきたもの。

 

ここまでお読みくださりありがとうございました。しんどかったですよね。まさかこのエントリだけで4500文字使うと思いませんでした。つい今しがた、ものは数や回数じゃない論振りかざしたのにすぐオタクは手のひら返しする。
私もくそしんどかったので、みうらん社長の歌う「手のひらを太陽に」を聞いて元気になって下さい!!!!!!
https://instagram.com/p/BgVKKqTACdt/

 

蘭文蘭筆失礼しました!!!!!!!