いっぺん廻ってみ?

たりないものばかり

髑髏城の七人season月<上弦の月>12/12マチソワ

しばらく見ない間に上弦が化けてた。
前回見たのが1日だったので11日も空いてしまってた。よくそんな行ってなかったなと思ったんですが、前回の様子を思い出すとそれも仕方ないかなと思ったり。
そしたら10日に化けたやら覚醒やら聞こえてきて「そういうの待ってたよーーーーー!!!!」ってなったので、急遽マチネ追加してマチソワしてきました、マチソワ合わせて体感5分だった。おっかしいな前回までは短くても30分はあったはず…。腰も腕もこの通りぴんぴんしております。

毎回断りを入れてますが、このブログは花鳥風月を廻ったワカドクロの亡霊のブログなので偶に何言ってんだこいつというところが多々あると思います今回も多々あります。気持ち悪いから、少しでも上弦に懐疑的ならば引き返すなら今だ。
あーーーーーーーーーーーーー。どこから書こうかなーーー最高だったんです。

 

 

はじめに
上弦の歪み、整合性が取れてきていてそれが上弦でしかできないものになってました。
上弦を考える時にこれまで1番ネックだったのが、あの3人の過去が全く見えなかったことだったんです。だれが長者でどんな立ち位置だったのか。捨は何故それほどまでに霧丸を助けたいのか、天を止めたいのか。そういう内面もあまり見えていなかったし、天魔あのキャラクターも相まってその肝心の箇所がなかなか掴めなかったんですね。いつか見えるんだろうなとは思ってましたが!
中島さんといのうえさんの手が入ったのでしょう。捨の演出変更と天魔のキャラ変等の改変、それぞれの項で書きますが、こういうちょっとした改変で、上級者向けから中級者向けくらいにはダウンできたかもしれない。うえーーんいのうえさん月につきあってあげて〜;できないの知ってるけど〜;月だけに付きっきり〜;;

上弦の男子組は、年齢差もそれほどないし境遇も似てたり外見も似たりよったりかつ捨天蘭の年齢差もはっきりしないので、王道の下弦みたいにわかりやすくキャラ立ちすることが難しいのは把握していたんですが、その似てるようで似てない、みんな一緒感が、逆に物語に大きく作用してきたなと感じました。
上弦、子供達の物語なんですね。
大きな拠り所を喪失し、何かが欠けてしまった子供達、または物語の中でそれらを失った子供達(前者は天蘭霧、後者は捨兵)が、それぞれ支えあい、何を生きがいとして再び一歩踏み出せるか、そういう未来へ踏み出せる話に見えてきた。その最も象徴的な存在が天魔の最期。
超ワカドクロ、一部界隈でバブドクロ。もうええやんショタドクロにしよ。
天も蘭も、そういう意味では上弦では過去にとらわれていた心が捨によって解放されて、新たな場へ行けたのではないかな。
あと上弦は捨天蘭三兄弟ではなくて、霧兵入れた五つ子かもしれない。みんなひとクラスのような。学パロする時年齢差考えなくてラクだと思う。

 

福士捨
10日の時点で演出変更だったり演技プラン変わったりといろいろ話は聞こえてきていたのですが、加えて覚醒というか、舞台の上での生き方、楽しみ方を知ってる捨がいた!一人で歩いてた!捨が立った!!立ったぞーー!!っていう。
序盤のほうはまだピチピチ生まれたて捨ちゃん「きゃわわわ~」って感じなんですが。狸穴さんと無界で再開した時も、下弦では千葉狸穴の大人の余裕さとマモ捨のこいつら何か因縁あるぞとわかる腹芸がすごく印象的に残ってるんですが、こちらは結構さっぱりしてて、渡辺狸さんは福士捨のことをまだまだ子供と思ってるんだろうなという印象を受けました。多分織田時代もたまにやってくる家康さんにいい調子で遊んでもらってたのではんあーーーーー直虎……サダヲ……。
たぶん元々の捨の性格はあけっぴろげでちょっと調子良くて、かっこいいものは素直にかっこいいと思えるまっすぐな男の子なんですよ捨之介くん!おとこのこ!
贋鉄斎に「お主の頼みなら断れぬ」と素直に言われてたりするし(今までの贋鉄斎が変人だったんだよ)、きっとその可愛い愛嬌で地の男勤めてたのではないかな。あとやっぱりちょっと調子良いと思う。剣布のあれとか。あれ本当はない方がいいんですけどね。
それが霧丸と触れ合うことで、向き合ってるつもりだった自分の過去や言動を見つめ直し、きちんとおとしまえを付けて、最後は仲間に支えられて、霧丸と肩を組んだりじゃれ合いながら、また一歩踏み出す、あの無邪気さ。
顔が良すぎる福士捨、とにかく最後のボロボロ姿が最高。天が死んでからが福士捨のクライマックス。綺麗なものほど汚したくなるってあのことですよ。
今回の花鳥風月においては髑髏城脱出からの最後のシーンに蛇足感はまったく見受けられないのですが(初見時ってあそこで終わると思うじゃないですか)、こと月においてはあのシーンは1番大事なのでは?と感じました。あれは卒業式じゃない?髑髏市立上弦工業高等学校卒業式。女子も怖い。生徒1名が先生のこと本気で好きになっちゃった。
なんなら今回無界の里自体が孤児院とか色売らないし。聖子太夫ママのおっっきな懐にみんな入ってくる。
学パロしよう。
冗談ともかく、最後までこの捨どうなってしまうのだろう、本当に秀吉に首を差し出してしまうのではないかという儚さと絶望と、最後に天魔から受けた心の傷。
すてのすけに!はかなさを!かんじた!
アサこんなのはじめて!
そこを一生懸命に助ける平間霧丸んもーー最高すぎたから次の項に書きます。
ともあれ、このお月様は本当に福士蒼汰の成長物語なんだろうなと。この二ヶ月で最後どんな福士蒼汰になってるのかと、見届けるのがすごく楽しみになりました。なんか偉そうだな。でも、ある1人の俳優が歩み出す初舞台をこうやって楽しむことができるのは幸せだなあ。上弦、歩み出す物語だ。
そうそう、12日ソワレの贋鉄斎の庵で地図の前に斬鎧剣の名前が書いた紙を渡すところ、間違えて地図の方渡しちゃって、贋が「これは、なんだか地図のようだが」って言ってリピーターあぶり出し芸やってくれたんですけど(笑)、そのあと捨が去るときやっと地図の方の紙渡すわけですが、そこで捨が率先して「これは俺が書いた地図だ」ってアドリブ入れて去ってったんですよ。福士くん初舞台適応力すごくない!?そんなもん!?でもすごくない!?肝が据わってるよ!!
10日マチネで爪剥がれたとうかがいましたが大丈夫でしょうか。だーーいじょーーぶ、太一さんもよく剥がれたりしてます。


捨と天魔、捨と霧丸
捨の演出変更。天魔が落ちた場所まで走って覗き込もうとして「おい!おい!!」と叫んだあと兵庫たちに引っ張られるようにそこをあとにし、なんでこんなことになったというような悔恨の表情浮かべるところ。
あーーれーーさーーーーーーー、10日に聞いてはいたけど実際見ると致死量すっっっごいんですね……。
捨は、恨みと憎しみしか見ていなかった霧丸に過去しか見れていない天魔が重なったんですね。
恨みを積もらせて昔に縛られているのは二人とも同じ。
天魔を止めるために関東にやってきて、そこで霧丸と会って。だから本当に二人とも助けたかったんだろうし、捨はまがいものの天を払ってあげたあと、天魔にも傘を差し出そうとしたのでしょう。でもその手に持っていたものは人を殺す道具だった。天魔はそこに救いを見てしまった。あの天魔が秀吉に頭下げるなんて無理でしょうし、後述しますが、今回の天魔は捨との最終対決前に自分自身に負けてるように思えるんです。あとで書きます。
やはりわかりあえないのかあの二人…歩み寄れば歩み寄るほど傷付くヤマアラシくんたちですか。
結局天は救えないまま、自らを囮にして自分も死ぬ=天に押しつぶされそうになる捨を霧丸に助けられるのですが、次第に霧が晴れていった霧丸が助ける図、上弦捨には霧丸しかいないとはっきり思えた瞬間だった。
福士捨、沙霧でなく霧丸で良かったなぁ…明日を向いた霧丸が一瞬後ろを向いてしまった捨の天を覆い払ってくれたの最高にエモかった…。

 

早乙女天
悲惨な最期を演じる天才な早乙女さんいかがおすごしでしょうか。天魔増産させるのやめてくれませんか。今何人目なんですか。ぼく2人目好きだったんですけど新生天魔はもっと好きです。だからお願いだからしばらくそのままでいてください、そうじゃないと上弦の感想語り合う時日本語が使えなくなります。何語で喋ればいいの。
輝き始めた福士くんとは別の意味で、早乙女太一の髑髏城人生を成仏させるかのごとく輝くお月様上弦。
上弦ってまだ14公演しかやってないんですって!なのになんでこんなキャラ変するの?(笑)
まあ10日までのキャラは広義的な意味では変化してない部類に入ると思うんですが、10日のキャラ変はほぼ正反対なんじゃないですか。鎧を剥ぎ取ったらイキったガキだったことはずっと一緒ですけど、アッパー系からダウナー系に反転してしまって別人になっちゃいましたが、アッパー天魔、「昔は人心をつかむことに長けたやつでした」って言われても説得力なかったし?(みらいさ…)
天魔の鎧を手に入れてからああなったのかもしれないけどああなった理由何?ミライモリヤマの魂が少し鎧に残ってた?わかる、すごくわかるよ、2人目天魔さおとめのオタク的に大好きでしたけど、正直言ってあの天魔像、物語重視の月ではちょっと邪魔してたなと思うんです。だから、今回のキャラ変は物語性を深くすることができて良かったのではないかなぁと。
新生天魔は未來さんの影も全くないし、鈴木天魔ともかぶらず(アプローチが正反対なんだからかぶるわけがないけど)、早乙女太一にしかできない天魔になってた。
初めは高圧的に、次第にその本性が現れ、生駒や髑髏党の女たちとの関係性に疑問を抱き、無界では一番に自分の保身を考え、その正体は天に憧れて天になりたかった、強がった子供だった。
鎧をすべて剥がされて絶叫した「だまれだまれだまれ!!」がものすごく甲高い声で、そのあと捨と対峙したときの体格差がびっくりするほど子どもで。
そこからの悲痛な叫びと感情の爆発は早乙女太一にしかできないだろうな、という天魔だった。あれが観たかったんですよぼく…。とても、とても良かった…。つらかった…。
この改変でやっと自分の中で落ち着いたんですけど、上弦の捨天蘭の年齢差を考えるとしたら、蘭>捨>天もしくは蘭>捨=天かなぁ。中の人メタ的には天が長者なんですけど。
2人目の天魔は殿より濃姫や生駒とか奥方たちとの方が仲良かったのではと妄想した時もあったんですが、新生天魔は捨とも蘭とも仲良かったし、お互い好きだったんだろうなと感じました。ワカ花鳥みたいな格差なさそう。これは下弦にも見えてたものですが、やっと上弦にも違うかたちで見えた…。
特に蘭のことは好きだったんだろうなあ。天が拗れたのは、殿が天に蘭への伝言を伝えた時なのでは、とか。「おまえだけを」心配していた殿と蘭の絆とか、その時初めて知ったとか。
ところで花鳥風口説き全盛り月口説きですが、鳥で初出した「殿はお前に生きろと言い、私に死ねと言った」って解釈月ではどうすればいいんですかね…鳥天や下弦天はともかく、上弦天はそんなうまい嘘つけなさそうなんですけど…。
刀加えておしゃべりは普通に聞き取れないのでない方がいいかな。バブゥ。


ここからはちょっとかなり痛々しいメタ的妄想なんですが。
蘭がねぇ…いるんですよねぇ…。新生天魔には昔の蘭がいるよ…。天になりたいと願った蘭が、殿の最後を二度も見届けることが出来なかった蘭が、手に入れた姿だったよ…。メイクがマリリンマンソンいなくなってだいぶまともな方向性に戻ったので蘭みが増えたのもありますが、挙動見てると、どう見ても蘭二周分の記憶持ってるなあと。
捨が「お前は色街無界の主、無界屋蘭兵衛だろ!」って蘭に言った時に、馬鹿にしたように笑うのと、蘭が夢見酒飲み干した時、すっごくつまんなそうな顔をしたり、「それでいい、それでこそ蘭丸だ!」「やはり貴様には殺しあいが良く似合う」あたりの説得力みが凄い。り、無界屋襲撃で懐かしそうに無界観察するし、その後ずっと三浦蘭を観察してる。もちろん天魔の鎧が壊れてないかも確認してる。変察知と知性が少しだけ増えた早乙女天が三浦蘭と無界にいるとね、蘭が二人いたようにしか見えなくてね。
厄介なオタクでもうしわけないが過ぎるんですが、鳥の無界屋ガールズだったおりえおりかおゆうが、ふっつーに上弦無界屋にいるせいで、いつ鳥蘭が出てくるかとかびくびくしちゃうんですよ。おりえはずーーーっと無界の少吉の場面で鳥蘭さんとおしゃべりしてたし。むしろなんでいないの鳥蘭…呼べば出てこれるじゃない…。三浦蘭を髑髏城に行かせれば貴方はそのまま無界屋で幸せに暮らせr

 

三浦蘭
イケボ!!!!!!!!低音大好き!!!!!
自分でもびっくりしてるんですけど、わたしの上弦登城モチベの半分は貴方が占めてる。認めたくなかったんですけどやっぱりワイ蘭兵衛オタクなんだろうな(どの口が)。
出会った時から性癖ド直球でしたが、三浦蘭の何が凄いって、見るたびにびっくりするほど進化してるんですよ。
それは演技も殺陣も存在感もなんですが、翔平さんってすごく頭良いんだなと思ったのが、独りよがりにならない演技を誰とでもするんだなぁと。その時対峙してる一人一人に、目線や顔の表情とか、きめ細やかな演技を超自然にしてる。それは舞台で必要?とか言われたらそれまでなんですが、(いいんだよ私は常駐オペラ班なんだよ)映像畑スキルマックスの本気すごい。ひるなかの流星WOWOWで見ます。
というかもっと舞台で見たいなと、軽率にそう思いました…。
無界屋蘭兵衛という器に、兄者の貫禄とワカ蘭の危うさと早乙女仕込みの殺陣所作を注いだ上に、翔平さん本人の機転の良さと完璧なビジュアルと、あのイケボと、誰がやってるかわからないけど(あいつだろうけど)ハイクオリティメイクが合わさって、おそらく歴代蘭の中でも非常にバランス特化型蘭だと思います。しかも質がいい。あともうすこし腰落として前屈みで走ってくれたり腕の引き上手くなってくれたら最高なんだけど、いや充分でしょう、早乙女蘭にないものいっぱい持ってるもん。ずるいよ…(笑)
耽美に寄らず強さにも寄らずましてや色にも寄らず、人となりそのもので魅了してる。そしてそこを信長に買われてたのではないかな。
廣瀬蘭はまだ2回しか見てませんが、あちらの方が儚いくせにメンタルゴリラ。一幕まではきちんと蘭兵衛やってるもの。一番最後に書きますが、三浦蘭は早乙女天に会った時点で即落ちしてるじゃないですか。「森蘭丸!!!!」って面向かって投げかけられた次点でもう天魔側についてるんですよね。
狸穴さんに「無能なやつほど数に頼る」で絶対にガンつけてたり、太夫の「たとえ血まみれの手でも洗えば落ちる~」のとき、毎回ゆっくり頷いて優しく見て、太夫が去ったら既に顔つきが違ったり。
「ほんとだね」「ああ」の時の超イケボっぷりとか、あのあたりたまらんのだ。
それから、今回、無界惨殺で「この無界での乱暴狼藉は誰であろうと許さない」のあとに「それを破る者は命にかけて止める」という新台詞追加されてるんですけど、ここでも「止める」なんですよね…。蘭と太夫が決めた里の掟ですよ…。どちらが発案したのかはわかりませんが、もしかして織田時代にそういう考えをするよう殿様から言われてたのかもしれない。
……ノッブ絶対そんなこと言わなくね?
鉄壁ガードで有名な蘭では珍しく、生足大祭りなのも嬉しいです。生足だしあんなに動けるからひらっひらチラッチラたまんねえ。鳥蘭はなんであんな黒サポ履いてたんや。
三浦翔平にしかできない蘭兵衛なのが、とにかくたまりません。
ごめんなさい、ほんとたまんねえや三浦蘭。嫌な顔されたい。げへへ。

 

霧丸
きりちゅぁぁぁぁぁぁぁぁん!!
見るたび見るたび愛おしくなる、お顔がかわいい!!
年上っぽく見せたり情けなかったり、すぐ怒ったり、年相応の純粋っぷりと、天魔への憎しみが同じベクトルで存在しているアンバランスさ最高では?
ソワレ「なのにどうして」のあと、「離せ!」が追加されてまた「なのにどうして」。この時だけかな。
家康が去った後、倒れかかる捨を霧丸が支える図、12マチネは後ろから押すように金の箱へ。ソワレは一緒に肩組んで、捨が寄りかかるように歩いて一緒に箱へ。
もうあの辺の霧丸と捨の関係好き過ぎて無理。


兵庫
ひょうごちゅぁぁぁぁぁぁぁぁん!!
僕、実は兵庫おぢさんもやりたい。兵庫おじさんは鳥にいた。
荒武者隊の無残な姿に何度も駆け寄って声をかけて、一番最後に小さく「死んじゃやだ…!」って呟いた時や「斬らない?♡」あたり無理かわいすぎ流石国民的元子役のパワーはすごい。
ソワレはアクシデントからのリカバリーがたくさんあって、1番ひやっとしたのは兵庫の「1番目から2番目のちっちゃな花が出ちゃった」案件だけど、あれよく切り抜けられた。爪月と兵庫のコンビネーション良かった。


太夫
ママーーーーーーー!!!!
ママもだんだん遊びが入ってきててすごい楽しくて!
沙霧と太夫と贋鉄斎の嫁経験してる太夫はやっぱり強かった。包容力が違う。そして相変わらずお歌が本当に本当に安定感あって安心する。かつ、今回の「君死にたもうこと勿れ」、艶っぽく歌ってくれてるのが嬉しいです。
あたしたちは雑賀の鉄砲衆このくらいはわけはない\ババン/ジェスチャーも初めて見たんですけど、マチネでは真似っこ程度だった荒武者隊ソングの振り付け、ソワレでは完全に習得してて、荒武者隊の後ろであの振り付けいっしょにしてたのがめちゃくちゃ可愛かった!となりにいるおりえと「できたーー!!」ってやってたり。
強い女傑ですよまったく。無界惨殺の後立てない足を自分で叩いてるけど、いつのまにか、そのあと自分にビンタもして奮い立たせてるんですね。そして今までの太夫みたいに泣かない。絶対に泣かない。御霊の森返しの時も、蘭と2人でこの名前をつけたと言ってる時も絶対に。狸穴さんに手もあげない。
太夫と蘭兵衛の出会いは毎回花鳥風月見る度に妄想してしまうんですが、今回の親子感、新鮮でとても好きです。

 

音楽と間
月、音楽ダサいって初っ端に大暴言吐いてしまいましたが、シリアスで静かな音楽だけは過去最高に美しいので、お城脱出からの相乗効果が上弦やばい。ストリングスがよっく効いております。髑髏城脱出時の音楽は一番好き。
ダサいってより、曲自体それぞれは良いのに世界観を考えて全体が構築されてないからちぐはぐなんだろうな実際ちぐはぐだしなあ。サンバはマモだけでも良かったんじゃないかなあ。
それから、月は演技に間を置くことが多いなと。じん平がおにぎりを食べるシーンや、生駒が自決するシーンの間、あれ意図的ですよねあれ。

 

おわりに、比較的痛い天蘭解釈
まともなはなしもう少し落ち着いてからしたいので、突発的に発症した妄想を。
蘭だった人が手塩をかけて作り上げた蘭は、「森蘭丸!!」と呼びかけるだけでこっちに簡単に戻ってくる上に、強く美しく、自身が持ってなかったものまで持っていたけれど、天を名乗った蘭自身は脆くひ弱なただの子供になってしまったので、その蘭を自ら壊すことしかできなかった。
だから蘭を斬った時にしまったって顔するし頭抱えるし、捨が生きてたことにイライラと叫ぶし、庇われた時には精神ボロボロになる。蘭を殺した時点で天は己自身に負けていた。天は己自身に負けたのにまだ鎧に囚われて殻に閉じこもってもがいてて、そこから助けてあげたのが捨なんだなぁ。とか。

おしまい。


駄目だ上弦好きだ。